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「タイ-バンコクとチェンマイの魅力再発見/6日間」
1.旅のきっかけ
東南アジアの喧騒と静寂が交錯する国、タイ。
タイは、観光地として名高いバンコクや島々だけでなく、山岳地帯の古都チェンマイなど、多様な顔を持つ国だ。喧騒と静寂、近代と伝統、そのコントラストを楽しめる国として、私たちの心を掴み今回の目的地に選んだ。
6日間の旅程を組み、バンコクとチェンマイを訪れることにした。都会の喧騒と山岳地帯の静けさ、そのコントラストを楽しみながら、かつての冒険心を取り戻す旅。そんな思いを胸に、私たちは旅立つことにした。
2.1日目:バンコク到着、水上マーケットの喧騒
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バンコク・スワンナプーム国際空港に降り立った瞬間、熱帯特有の蒸し暑さが私たちを包み込んだ。久しぶりの海外旅行に、少し緊張しながらも、期待に胸を膨らませる。
空港からバンコク市内へは、エアポートレールリンクを利用。約30分で市内中心部のパヤータイ駅に到着した。ホテルへのチェックインを済ませ、さっそく観光へ。
最初の目的地は、ダムヌン・サドゥアック水上マーケット。バンコク中心部から車で約1時間半。ガイドブックでよく見る光景だが、実際に目にすると、その活気に圧倒される。
細い水路を縫うように進む小舟。果物や野菜、お土産物を売る商人たちの声が飛び交う。カメラを構えると、笑顔で手を振ってくれる人も。タイ人特有の人なつっこさを感じる。
「マンゴーはいかがですか?」流暢な日本語で話しかけてきたのは、60代くらいの女性だった。マリーさんと名乗る彼女は、かつて日本で働いていたという。「日本人のお客さんが大好きなの」と笑顔で語る彼女から、甘く熟したマンゴーを購入。その場で切り分けてくれた果肉は、想像以上に甘くてジューシーだった。
水上マーケットでの食事は、船上のキッチンで調理される名物のパッタイ(タイ風焼きそば)。ヌードルの歯ごたえ、エビの旨味、ナッツの香ばしさが絶妙に調和している。タマリンドソースの酸味が食欲をそそる。
夕方、バンコク市内に戻り、チャオプラヤー川のディナークルーズに乗船。ライトアップされた寺院や宮殿を眺めながらの夕食は、まるで異世界にいるかのよう。タイ料理のコース料理を楽しみながら、1日目の興奮冷めやらぬまま、夜景に見とれる。
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【レストラン情報】
チャオプラヤープリンセス・ディナークルーズ
おすすめメニュー:トムヤムクン(エビの酸辛スープ)、マッサマンカレー
ひとことメモ:夜景を楽しみながらの優雅なディナー。生演奏付きで雰囲気も抜群。
宿泊先のホテルに戻り、バルコニーからバンコクの夜景を眺めながら、明日への期待を膨らませた。
【宿泊先】
バンヤンツリー・バンコク
https://www.banyantree.com/en/thailand/bangkok
バンコクの中心部に位置する高級ホテル。部屋からの眺望が素晴らしく、屋上のバーからは360度のパノラマビューが楽しめる。
3.2日目:バンコク観光、寺院巡りと地元の味
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朝日がバンコクの街を照らし始めた頃、私たちは早起きして屋上プールに向かった。朝もやの中に浮かぶ高層ビル群を眺めながらの朝泳ぎは、昨日の疲れを癒してくれる。
朝食後、バンコク市内観光へ。最初に向かったのは、バンコクの象徴とも言えるワットプラケオ(エメラルド寺院)とグランドパレス。金色に輝く仏塔や建物群は、タイの歴史と文化の重みを感じさせる。
次に訪れたのは、バンコク最古の寺院ワットポー。巨大な涅槃仏に圧倒される。敷地内にあるマッサージ学校では、タイ古式マッサージを体験。疲れた体が癒されていく。
昼食は、地元の人々で賑わう市場の中にある食堂へ。ガイドブックには載っていない、隠れた名店だ。
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【レストラン情報】ソムタム・ナイ・バン(市場内の食堂、正式名称不明)おすすめメニュー:ソムタム(青パパイヤのサラダ)、ガイヤーン(焼き鳥)
ひとことメモ:地元の人々に混じって食べる本場のタイ料理。辛さと酸味のバランスが絶妙。
午後は、バンコクの新しい顔を見るべく、高層ビル群が立ち並ぶシーロム地区へ。マハナコンタワーの展望台からは、バンコク市内を一望できる。古い寺院と近代的なビル群が混在する景色は、バンコクの多面性を象徴しているようだった。
夕食は、ミシュランの星を獲得したタイ料理レストランへ。
【レストラン情報】
ボーラン(Bo.lan)
https://www.bolan.co.th/
おすすめメニュー:季節のタイ料理コース
食事の後、タイ式マッサージで1日の疲れを癒す。心地よい痛みとともに、体の芯から温まっていく感覚。マッサージ師の力強い手つきに、タイの伝統を感じた。
ホテルに戻り、バルコニーでゆっくりと過ごす。明日はチェンマイへ向かう。バンコクの喧騒から一転、静かな山岳都市での滞在が待っている。
4.3日目:チェンマイへ、古都の静けさに触れる
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朝早く、バンコク・ドンムアン空港からチェンマイへ向かう国内線に乗り込んだ。約1時間のフライトは、バンコクの喧騒から山々に囲まれた静寂へと私たちを運んでくれる。
チェンマイ国際空港に降り立つと、バンコクとは異なる空気が肌を撫でる。湿度が低く、山からの涼しい風が心地よい。空港からホテルまでは、チェンマイ特有の乗り合いタクシー「ソンテウ」を利用。荷物を積み込み、地元の人々と一緒に揺られながら市内へ向かう。
【宿泊先】
ラーチャマンカ・ホテル(Rachamankha Hotel)
https://www.rachamankha.com/
チェンマイ旧市街の中心に位置する、ブティックホテル。ランナー様式の建築と現代的な設備が融合した、静かで落ち着いた雰囲気が魅力。
ひとことメモ:中庭の木々に囲まれたプールは、まるで隠れ家のよう。朝食のノーザンタイ料理も絶品。
チェックイン後、早速旧市街の散策へ。城壁に囲まれた旧市街は、歴史的な寺院と現代的なカフェが共存する不思議な空間だ。
最初に訪れたのは、チェンマイで最も古い寺院の一つ、ワット・チェディルアン。巨大な仏塔が青空に映える。境内では、オレンジ色の袈裟を着た僧侶たちが瞑想している姿が見られた。
午後は、チェンマイ最古の寺院ワット・チェディルアンを訪れた。巨大な仏塔の前で、地元のガイドから寺院の歴史について話を聞く。「この仏塔は600年以上の歴史があるんです。地震で倒壊したこともありましたが、人々の信仰の力で再建されました」
夕方、サンデーマーケットを訪れる。地元のアーティストたちの手作り品や、北タイの伝統工芸品が所狭しと並ぶ。にぎやかな雰囲気の中、地元の人々と触れ合いながら、お土産を探す楽しさを味わう。
市場で出会った若いアーティスト、ナッターさんの屋台で足を止めた。彼女の作る手織りのスカーフが美しい。「これは山岳民族の伝統的な模様なんです」と、彼女は織物の由来を熱心に説明してくれた。
夕食は、チェンマイ川沿いのレストランで。川面に映る灯りを眺めながら、ゆったりとした時間を過ごす。
【レストラン情報】
ザ・リバーサイド(The Riverside Bar & Restaurant)
おすすめメニュー:プラー・ヌン・マナオ(蒸し魚のライム風味)、ヤム・ウンセン(春雨のサラダ)
ひとことメモ:川沿いのテラス席からの眺めが素晴らしい。生演奏を聴きながらの食事は格別。
ホテルに戻り、静かな夜のチェンマイを感じながら、バンコクの喧騒とは異なる、ゆったりとした時の流れに身を任せる。
5.4日目:チェンマイの自然と文化体験
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朝日が昇る前、僧侶たちの托鉢を見学するために早起きした。オレンジ色の袈裟を着た僧侶たちが静かに歩く姿は、厳粛な雰囲気を醸し出している。地元の人々が丁寧に食事を施す様子に、仏教文化の深さを感じる。
朝食後、チェンマイ郊外にあるドイ・ステープ寺院へ向かう。山頂に位置するこの寺院からは、チェンマイ市街を一望できる。金色に輝く仏塔が朝日に照らされる様子は圧巻だ。
昼食は、山腹にある有機農園のレストランで取ることにした。
【レストラン情報】
モンチャム・オーガニック・ファーム(Mon Cham Organic Farm)
住所:Mae Rim District, Chiang Mai 50180
おすすめメニュー:有機野菜のサラダ、ハーブティー
ひとことメモ:農園で採れたての野菜を使った料理は新鮮そのもの。山々を見渡せる景色も最高。
午後は、地元の工芸品作りを体験。チェンマイ特産の傘作りワークショップに参加した。竹と紙を使って作る繊細な作業に、夫婦で四苦八苦しながらも楽しむ。講師のパッタラーさんは、「傘作りは代々受け継がれてきた伝統なの。この技術を守り続けることが私たちの使命なのよ」と熱心に語ってくれた。
夕方、チェンマイ旧市街に戻り、ナイトバザールを訪れる。色とりどりの商品が並ぶ中、地元のストリートフードを楽しむ。
【レストラン情報】
ナイトバザール内のフードコート(特定の店舗名なし)
おすすめメニュー:カオカームー(豚の角煮丼)、ロティ(タイ風クレープ)
ひとことメモ:様々な屋台料理を少しずつ試せるのが魅力。地元の人々と肩を並べて食べる雰囲気も楽しい。
夜は、ホテルのスパでタイ古式マッサージを受ける。チェンマイの静けさと相まって、心身ともにリラックスできた一日だった。
6.5日目:エレファントサンクチュアリーとナイトマーケット
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早朝、チェンマイ郊外にあるエレファントネイチャーパークへ向かう。ここは、保護されたゾウたちのサンクチュアリーだ。到着すると、広大な自然の中を自由に歩き回るゾウたちの姿に目を奪われる。
パークのスタッフ、ナッターさんが、ゾウたちの生態や保護活動について詳しく説明してくれた。「かつて観光や労働に使われていたゾウたちを保護し、自然な環境で暮らせるようにしているんです」と、彼女は熱心に語る。
ゾウたちに近づき、餌やりを体験。巨大な体に圧倒されながらも、その優しい目に見つめられると、不思議と心が和む。川でゾウと一緒に水浴びをする体験は、忘れられない思い出となった。
【アクティビティ情報】
エレファントネイチャーパーク(Elephant Nature Park)
https://www.elephantnaturepark.org/
おすすめ:ゾウとの触れ合い体験、ゾウの水浴び体験
昼食は、パーク内のベジタリアンビュッフェ。地元の有機野菜を使った料理の数々は、シンプルながら味わい深い。
夕方、チェンマイ大学周辺の若者で賑わうニマンヘミン通りを散策。おしゃれなカフェやブティックが立ち並ぶ通りは、チェンマイの新しい魅力を感じさせる。
夕食は、創作タイ料理のレストランで。
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【レストラン情報】ダビッド・キッチン(David's Kitchen)おすすめメニュー:マッサマンカレー、パッタイ・ゴング(海老のパッタイ)
ひとことメモ:伝統的なタイ料理に現代的なエッセンスを加えた創作料理。オーナーシェフの温かいもてなしも魅力。
夜は、サタデーナイトマーケットへ。地元のアーティストたちの作品や、北タイの伝統工芸品が所狭しと並ぶ。にぎやかな雰囲気の中、地元の人々と触れ合いながら、お土産を探す楽しさを味わう。
ホテルに戻り、バルコニーでチェンマイの夜景を眺めながら、明日の帰国に向けての準備を始める。静かな山岳都市での滞在は、私たち夫婦に新たな発見と癒しをもたらしてくれた。
7.6日目:最後の朝食とバンコク経由で帰国
旅の最終日。早朝、ホテルの中庭で朝のヨガに参加。チェンマイの爽やかな朝の空気を胸いっぱいに吸い込みながら、静かに体を動かす。周りの木々のざわめきと鳥のさえずりが、この瞬間をより特別なものにしてくれる。
朝食は、ホテルのレストランで。北タイ料理の朝食ビュッフェを堪能する。特に、カオソーイ(北タイ風カレー麺)は絶品だった。
チェックアウト前の時間を利用して、ホテル近くの市場を散策。地元の人々の日常生活を垣間見ることができる。新鮮な果物や野菜、香り高いスパイスの香りに包まれながら、最後のチェンマイの雰囲気を楽しむ。
空港に向かう前に、旧市街の城壁沿いを歩く。歴史ある建造物と現代的な建物が共存する風景を眺めながら、この6日間の旅を振り返る。
チェンマイ国際空港からバンコク経由で帰国の途に就く。機内から見下ろすチェンマイの山々に別れを告げながら、心の中で「また来るよ」と呟く。
帰国便に乗り込みながら、この6日間で体験したタイの多様な魅力を思い返す。バンコクの活気とチェンマイの静けさ、美味しい料理、温かい人々との出会い。どれも心に深く刻まれた思い出だ。
8.タイ旅行を終えて
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6日間のタイ旅行を終え、日本に帰ってきた。家に戻り、スーツケースを開けると、タイの香りが漂ってくる。購入したスパイスやハーブティー、手織りのスカーフ。それぞれが、この旅の思い出を鮮やかに呼び起こす。
二つの都市を巡ったこの旅、バンコクの喧騒とチェンマイの静寂、その対照的な雰囲気は、タイという国の多様性を象徴しているようだった。
バンコクでは、近代的な高層ビル群と古い寺院が共存する風景に、歴史と発展のバランスを感じた。水上マーケットでの活気あふれる交流、チャオプラヤー川のディナークルーズでの優雅なひととき。どれもが、都会の魅力を存分に味わえる体験だった。
一方、チェンマイでは、山々に囲まれた静かな環境に身を置くことで、心身ともにリラックスすることができた。朝の托鉢風景、寺院巡り、エレファントサンクチュアリーでの体験。これらを通じて、タイの伝統文化や自然との共生を肌で感じることができた。
食事も、この旅の大きな喜びの一つだった。バンコクの高級タイ料理レストランから、チェンマイの地元市場の食堂まで。様々な場所で本場のタイ料理を堪能できたことは、かけがえのない経験となった。特に、北タイ料理の奥深さには驚かされた。一つ一つの料理に込められた歴史と文化を、舌で感じることができたように思う。
タイという国の魅力は、想像以上に深く、多様だった。近代化が進む一方で、伝統文化を大切に守り続ける姿勢。喧騒と静寂、都会と自然、新しさと古さ。相反するものが共存し、独特の調和を生み出している。
次は、まだ訪れていない地域や、今回十分に時間が取れなかった場所をじっくりと巡ってみたい。
≪タイ旅行情報≫
■入国方法
日本国籍の観光客は、30日以内の滞在であればビザが不要。パスポートの残存有効期間は、入国時点で6ヶ月以上必要。
■現地での移動手段
バンコク:BTSスカイトレイン、MRT(地下鉄)、タクシー、トゥクトゥクが便利。
チェンマイ:ソンテウ(乗り合いタクシー)、トゥクトゥク、レンタルバイクが一般的。
■通貨
タイバーツ(THB)
■チップ
高級ホテルやレストランでは、通常10%のサービス料が含まれている。含まれていない場合は、10%程度のチップが適切。タクシーではチップは不要だが、料金を切り上げて支払うことが多い。
■その他
・寺院を訪れる際は、肌の露出を控えめにし、脱帽する。
・王室に関する不適切な発言は控える。
・路上の食べ歩きは控えめにする。
・水道水は飲まない。ミネラルウォーターを購入すること。
・6月から10月は雨季。突然のスコールに備えて折りたたみ傘を持参するとよい。
・バンコク、チェンマイともに、英語が通じる場所が多い。
※この記事は筆者の主観に基づいて作成されています。旅行前に最新の情報を確認することをおすすめします。