見出し画像

「カナダ-大自然に魅せられて」



1.Day1:旅立ちの朝 - バンクーバーへの到着

朝もやの中、成田空港を飛び立つ機内から見下ろす東京の街並みは、いつも以上に小さく感じられた。夫と私のカナダ旅行が始まる。

10時間のフライトを経て、バンクーバー国際空港に到着。
空港からダウンタウンへは、カナダライン(スカイトレイン)が便利だ。30分ほどで街の中心部に到着する。車窓から見える街並みは、近代的な高層ビルと緑豊かな公園が見事に調和している。

【宿泊先】
ウェスティン・バイヤーショア・バンクーバー (The Westin Bayshore, Vancouver)
https://www.marriott.com/en-us/hotels/yvrwi-the-westin-bayshore-vancouver/overview/

スタンレーパークに隣接し、海を望む絶好のロケーション。部屋から見える夕日に染まるバンクーバーハーバーの景色は息をのむほど美しい。

チェックイン後、近くのウォーターフロントを散策。カナダプレイスの巨大な帆のような屋根が印象的だ。夕暮れ時のシーウォールは、ジョギングやサイクリングを楽しむ地元の人々で賑わっている。

疲れた体に鞭打って、夕食に向かう。

【レストラン】
ブルーウォーターカフェ (Blue Water Cafe)
住所:1095 Hamilton St, Vancouver, BC V6B 5T4
https://www.bluewatercafe.net/

バンクーバーを代表するシーフードレストラン。新鮮な魚介類と洗練された料理が魅力。
おすすめメニュー:
• 生ガキの盛り合わせ
• シーフードタワー

生ガキを口に運ぶと、海の香りと共に濃厚な旨味が広がる。隣のテーブルの地元カップルが「初めて?」と話しかけてきた。バンクーバーの魅力や観光スポットについて、熱心に教えてくれる。カナダ人の温かさを肌で感じる瞬間だった。

ホテルに戻る頃には、すっかり夜。部屋の窓からは、光に輝くバンクーバーの夜景が広がっていた。明日からの本格的な観光に胸を躍らせながら、疲れた体を休める。

2.Day2:都会と自然の共存 - バンクーバー探索

朝食を軽く済ませ、今日一日のバンクーバー観光に出発だ。

最初の目的地は、スタンレーパーク。世界最大級の都市公園として知られるこの場所は、バンクーバーの象徴的存在だ。ホテルからわずか徒歩圏内にあるこの公園に一歩足を踏み入れると、そこはまるで別世界。都会の喧騒を忘れさせるような静寂が広がる。

レンタサイクルを借りて、公園内を巡ることにした。海沿いのシーウォールを走ると、爽やかな潮風が頬をなでる。途中、トーテムポールが立ち並ぶ広場で休憩。カナダの先住民文化に触れる貴重な機会となった。

公園内のビーチで、地元の家族連れがバーベキューを楽しんでいる姿が印象的だった。「join us!」と声をかけられ、思わず笑顔がこぼれる。自然と人々が共存する様子に、バンクーバーならではの魅力を感じた。

お昼時になり、グランビルアイランドに向かう。かつての工業地帯が、今では活気あふれる市場として生まれ変わっている。

【レストラン】
グランビルアイランド・パブリックマーケット (Granville Island Public Market)
住所:1669 Johnston St, Vancouver, BC V6H 3R9
https://granvilleisland.com/public-market

新鮮な食材や地元の特産品が所狭しと並ぶ、食の宝庫。
おすすめメニュー:
• スモークサーモンのベーグルサンド
• メープルシロップのアイスクリーム

ひとことメモ:地元アーティストの演奏を聴きながらの食事は格別。

市場内を歩きながら、目移りするほどの食べ物に夢中になる。地元の人に混じって、新鮮なフルーツを試食。「これ、日本にあるの?」と尋ねられ、互いの食文化の違いに話が弾む。

午後はガスタウンへ。レンガ造りの建物が並ぶ歴史地区を歩くと、まるでタイムスリップしたかのよう。蒸気時計の前で記念撮影をする観光客の姿が目立つ。

夕方、グラウスマウンテンに向かう。ゴンドラに乗って山頂へ。目の前に広がるバンクーバーの街並みに、思わず息をのむ。夕陽に染まる街と海のコントラストは、まさに絶景そのものだった。

山頂のレストランで夕食を取ることにした。

【レストラン】
オブザーバトリー (The Observatory)
住所:6400 Nancy Greene Way, North Vancouver, BC V7R 4K9
https://www.grousemountain.com/dining/the-observatory

標高1,100メートルに位置する、眺望抜群のレストラン。
おすすめメニュー:
• ブリティッシュコロンビア産の鹿肉のロースト
• 地元産ワインのフライトセット

ひとことメモ:窓際の席からの夜景は忘れられない思い出に。

ホテルに戻る頃には、バンクーバーの夜景が美しく輝いていた。都会の喧騒と自然の静けさが共存するこの街の魅力に、すっかり心を奪われた一日だった。明日はビクトリアへ。新たな発見への期待に胸が高鳴る。

3.Day3:海を越えて - ビクトリアへのフェリー旅

朝もやの中、ツァワッセン・フェリーターミナルに向かう。今日の目的地は、バンクーバー島の南端に位置する州都ビクトリアだ。フェリーでの船旅に、わくわくする気持ちを抑えられない。

BCフェリーに乗り込むと、デッキに出て潮風を感じる。広大なジョージア海峡を進むフェリーからの眺めは圧巻だ。島々が点在する風景は、まるで絵画のよう。

船内のカフェテリアで軽い朝食を取る。

約1時間半の船旅を経て、スワーツ・ベイに到着。そこからバスでビクトリアの中心部へ向かう。道中、のどかな田園風景が広がり、バンクーバーとは異なる雰囲気を感じる。

ビクトリアの街に入ると、英国風の建築物が目に飛び込んでくる。まるでヨーロッパの街を歩いているかのような錯覚に陥る。

【宿泊先】
フェアモント・エンプレス (Fairmont Empress)
https://www.fairmont.com/empress-victoria/

1908年に建てられた歴史あるホテル。ビクトリアのランドマーク的存在。

ひとことメモ:アフタヌーンティーは必須の体験。優雅なひとときを過ごせる。

チェックイン後、すぐにアフタヌーンティーを予約。イギリス王室御用達の紅茶と共に、優雅なティータイムを楽しむ。

その後、インナーハーバーを散策。議事堂や王立ブリティッシュコロンビア博物館など、歴史的建造物が並ぶ。夕暮れ時のハーバーは、オレンジ色に染まり、幻想的な雰囲気に包まれる。

夕食は、地元で人気のシーフードレストランへ。

【レストラン】
ブルークラブ・シーフード・ハウス (Blue Crab Seafood House)
住所:146 Kingston St, Victoria, BC V8V 1V4
https://www.bluecrab.ca/

新鮮な海の幸を使った料理が自慢のレストラン。
おすすめメニュー:
• バンクーバー島産オイスターの盛り合わせ
• シーフードチョウダー

ホテルに戻る頃には、ビクトリアの街は静けさに包まれていた。

4.Day4:古き良き街並み - ビクトリアの魅力

朝日に照らされたビクトリアの街並みが、窓越しに広がる。
朝食は、ホテル内のレストランで優雅に。

【レストラン】
Q at the Empress
フェアモント・エンプレス内
https://www.fairmont.com/empress-victoria/dining/q-at-the-empress/

地元の食材を使った創作料理が自慢のレストラン。
おすすめメニュー:
• バンクーバー島産の卵を使ったベネディクト
• 自家製グラノーラとヨーグルト

ひとことメモ:テラス席からのハーバービューは朝の爽やかさを感じられる。

朝食を楽しみながら、隣のテーブルの地元の常連客と会話が弾む。「ビーコンヒルパークに行くなら、馬車に乗ってみては?」というアドバイスをもらう。

その提案に従い、ホテルを出てすぐに馬車に乗り込む。カタカタと石畳を進む音が心地よい。ビクトリア特有のヴィクトリア朝様式の建築物を眺めながら、ビーコンヒルパークへと向かう。

パーク内では、色とりどりの花々が咲き乱れ、のどかな雰囲気に包まれる。湖のほとりでピクニックを楽しむ家族連れや、ジョギングを楽しむ地元の人々の姿が印象的だ。

昼食は、地元で人気のフィッシュ&チップス店へ。

【レストラン】
レッド・フィッシュ・ブルー・フィッシュ (Red Fish Blue Fish)
住所:1006 Wharf St, Victoria, BC V8W 1T4
https://www.redfish-bluefish.com/

古い海上コンテナを改装した、ユニークな外観のお店。
おすすめメニュー:
• 伝統的なフィッシュ&チップス
• スモークサーモンタコス

ひとことメモ:行列必至の人気店。待っている間も港の景色を楽しめる。

サクサクの衣に包まれた新鮮な魚と、地元産のポテトの相性が抜群。

午後は、ロイヤル・ブリティッシュ・コロンビア博物館を訪れる。先住民の文化や、自然史に関する展示が充実しており、カナダの歴史を深く学ぶことができた。

夕方、バトチャート・ガーデンズへ向かう。かつての石灰岩採掘場跡地を美しい庭園に変えた場所で、その美しさに息を呑む。

ホテルに戻る頃には、街灯に照らされたビクトリアの街並みが、まるで絵本の中の風景のように美しく輝いていた。

5.Day5:山々に抱かれて - バンフ国立公園への旅

早朝、ビクトリア国際空港からカルガリー経由でバンフへ向かう。機内から見下ろすロッキー山脈の雄大な姿に、思わず息を呑む。

カルガリー空港に到着後、レンタカーを借りてバンフへ。高速道路から見える山々の景色に、何度もカメラのシャッターを切る。約1時間半のドライブを経て、バンフ国立公園に到着。

【宿泊先】
フェアモント・バンフ・スプリングス (Fairmont Banff Springs)
https://www.fairmont.com/banff-springs/

「ロッキーの城」と呼ばれる歴史あるホテル。周囲の山々と溶け込むような外観が印象的。

ひとことメモ:温泉施設が充実。疲れた体を癒すのに最適。

チェックイン後、すぐにゴンドラでサルファー山の山頂へ。360度のパノラマビューに圧倒される。山頂のレストランで遅めの昼食を取ることに。

【レストラン】
ノーザン・ライツ (Northern Lights)
バンフ・ゴンドラ山頂駅内

標高2,281メートルから絶景を楽しめるレストラン。
おすすめメニュー:
• アルバータ産ビーフのバーガー
• メープルシロップのアイスクリーム

午後は、バンフ・アベニューを散策。お土産屋や個性的なカフェが立ち並ぶ通りを歩きながら、山岳リゾートの雰囲気を満喫する。

夕方、ホテルの温泉施設でゆっくりと疲れを癒す。窓の外に広がる山々を眺めながらの入浴は、まさに至福のひととき。

夕食は、ホテル内のレストランで。

ホテルの部屋に戻り、バルコニーから見える満天の星空に魅了される。都会では決して見ることのできない、無数の星々。自然の壮大さを改めて感じながら、眠りについた。

6.Day6:絶景との出会い - レイク・ルイーズとモレーン湖

朝日に照らされたロッキー山脈の峰々が、窓越しに広がる。今日は、カナディアンロッキーの宝石と呼ばれるレイク・ルイーズとモレーン湖を訪れる日だ。

早朝の爽やかな空気を胸いっぱいに吸い込みながら、ホテルの朝食ビュッフェへ向かう。

朝食後、レンタカーでレイク・ルイーズへ向かう。約1時間のドライブの間、車窓から見える雄大な自然に何度も歓声を上げる。

レイク・ルイーズに到着すると、エメラルドグリーンの湖面に映る周囲の山々の姿に息を呑む。湖畔を散策しながら、カヌーに乗ることに。

【アクティビティ】
レイク・ルイーズ・ボートハウス (Lake Louise Boathouse)
The Boathouse - Fairmont Chateau Lake Louise

1時間のカヌーレンタル。

ひとことメモ:静寂な湖面をゆったりと進むカヌーからの眺めは忘れられない。

昼食は、レイク・ルイーズを見下ろすテラスレストランで。

【レストラン】
フェアビュー・バー&レストラン (Fairview Bar & Restaurant)
シャトー・レイク・ルイーズ内

地元の食材を使った創作料理が自慢のレストラン。
おすすめメニュー:
• アルバータ産ビーフのタルタル
• レイク・ルイーズ・インスピレーション(ブルーベリーのデザート)

食事の後、プレーン・オブ・シックス・グレイシャーズ・トレイルをハイキング。途中、雪解け水が流れる小川や高山植物の群生に出会い、大自然の息吹を肌で感じる。

午後は、モレーン湖へ移動。十峰の谷に抱かれた湖の神秘的な青さに、言葉を失う。

【アクティビティ】
モレーン湖ロックパイル・トレイル (Moraine Lake Rockpile Trail)

湖を一望できる展望台までの短いハイキングコース。

ひとことメモ:展望台からの眺めは、カナダの10ドル紙幣にも使われた有名な景色。

夕暮れ時、湖面に映る夕日に染まった山々を眺めながら、隣に座った地元の写真家と会話を交わす。「この瞬間を捉えるために、毎日ここに来ているんだ」という彼の言葉に、自然の美しさを改めて実感する。

バンフに戻り、夕食はローカルの人気レストランへ。

【レストラン】
ザ・ベア・ストリート・タバーン (The Bear Street Tavern)
住所:211 Bear St, Banff, AB T1L 1E4
https://bearstreettavern.ca/

地元の人々に愛される、カジュアルなピザレストラン。
おすすめメニュー:
• ワイルドマッシュルームピザ
• ローカルクラフトビール

ホテルに戻り、バルコニーから見える星空を眺めながら、今日一日の感動を振り返る。明日は最終日。別れを惜しみつつ、帰国の途につく準備をする。

7.Day7:別れを惜しんで - カルガリーから帰国の途へ

バンフの街並みを最後に眺める。7日間の旅もいよいよ最終日。カルガリーから帰国の途につく日だ。

朝食は、地元で人気のカフェで軽く済ませることにした。

【レストラン】
ワイルド・フラワー・ベーカリー (Wild Flour Bakery)
住所:211 Bear St, Banff, AB T1L 1C6
https://www.wildflourbakery.ca/

有機食材を使用した手作りパンが自慢のベーカリーカフェ。
おすすめメニュー:
• サワードウブレッドのアボカドトースト
• オーガニックコーヒー

ひとことメモ:地元の人々で賑わう、朝の活気を感じられる場所。

チェックアウト後、レンタカーでカルガリーへ向かう。途中、キャンモアで短い休憩。町の雰囲気がバンフとは少し異なり、より地元の生活が感じられる。

【カフェ】
コミュニティ・ティーハウス (Communitea Cafe)
住所:1001 6 Ave, Canmore, AB T1W 3L8
https://www.thecommunitea.com/

オーガニックティーと軽食が人気のカフェ。
おすすめメニュー:
• ロッキーマウンテンブレックファストティー
• メープルスコーン

ひとことメモ:地元のアーティストの作品展示もあり、カナダの文化も感じられる。

カルガリーに到着後、時間に余裕があったので、カルガリータワーに立ち寄ることにした。

【観光スポット】
カルガリータワー (Calgary Tower)
住所:101 9 Ave SW, Calgary, AB T2P 1J9
https://www.calgarytower.com/

高さ191メートルの展望台から、カルガリーの街並みを一望できる。

ひとことメモ:ガラス張りの床から真下を覗くスリル満点の体験も。

昼食は空港で軽く済ませ、出国手続きへ。

機内に搭乗し、窓から見えるロッキー山脈に別れを告げる。

この旅で出会った人々、味わった料理、そして目にした絶景。すべてが心に深く刻まれている。カナダの大地が教えてくれた「自然と共に生きる」という哲学は、これからの私たちの生活にも少なからず影響を与えるだろう。

≪カナダ旅行情≫

■入国方法
観光目的で6ヶ月未満の滞在の場合、ビザは不要。ただし、電子渡航認証(eTA)の取得が必要。パスポートの残存有効期間は、滞在予定期間 + α が必要。
■現地での移動手段
都市部:公共交通機関(バス、地下鉄など)が発達している。
自然公園エリア:レンタカーが便利。冬季はスノータイヤが必須。
■通貨
カナダドル(CAD)
■チップ
レストランやホテルでは、料金の15-20%程度が一般的。タクシーは10-15%程度。
■その他
・夏と冬で気温差が大きいので、訪問時期に応じた服装の準備が必要。
・国立公園に入る際は入場料が必要。年間パスの購入がお得な場合も。
・クマなどの野生動物に遭遇する可能性があるので、ハイキング時は注意が必要。
・英語とフランス語が公用語。ケベック州ではフランス語が主流。
・時差は日本より14-17時間遅れ(地域により異なる)。

※この記事は筆者の主観に基づいて作成されています。旅行前に最新の情報を確認することをおすすめします。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集