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NASDAQは上がり過ぎているのか

暑い。昼過ぎのしとしと雨は湿った熱風となって本格的な夏の訪れを運んで来る。雨は助け舟というよりも夏の蒸し暑さを更に掻き立てるようで、私たちの夏はただ音もなく通り過ぎていく。暑さのせいか、蝉たちは随分低いところで羽化しているようで草っぱらやフェンスにぶら下がった蝉の抜け殻が八月の訪れを予感させてくれる。さて、今日はNASDAQの過熱について書いてみようと思う。

高すぎる

今回、様々なX10バーガーに目を通してみて僕は困惑を隠せなかった。一握りのトップ企業でさえ買われすぎかもしれないと感じることも多かったし、利益はともかく売上高が株価の成長にきちんとついてきていると思える銘柄は多くはなかった。実際にRSIやバフェット指数と言った市場の過熱感を評価する数字でさえNASDAQやS&P500を高値圏と評価している。一方で、強気のアナリストも少なくない。トランプ政権が誕生した場合は大型減税で個人消費が強くなり、規制緩和や補助金なでアメリカ企業が強くなると感じているようだし、前回のトランプ政権でも就任前の期待値で株価が続伸しており、11月の選挙を受けて1月の就任また就任以降にも強気の見方をする人が多いだろう。一方でJPモルガンからは年末に23%安という予想も出ており、今回の下落から調整局面が続くとの見方もある。

チキンレースは始まっているが、終端は見えていない。高速レーンにはボーナスポイントが転がっており、投資家はそのボーナスに群がっている。

長期投資家としては基本スタンスは"Keep buying"なのだけれど資産のバランスによってはポジションの再構築も考えなければならないだろう。暴落が起きれば金でさえ一時的下落するのだから、主要な資産を一度はNASDAQから遠ざけておくことも考えてもいいかもしれない。もちろん、このまま買い続けて下値を拾うのも悪い戦略じゃない。

シャッフル

成長すると確信している銘柄については僕は持ち続けるだろう。今月に新規で買い入れた4つの銘柄のうち3つは上昇しており、下落局面でもパフォーマンスは悪くない。なお、1つは好決算だったにも関わらず、来期の見通しが悪く下落している。一方、インデックスについては本気で再ポジションが必要かもしれない。オルカンとか全世界と言いながらほとんど米国株で出来ている投信は組成銘柄に注意が必要だし、実際のところ、僕はイーライ・リリーを沢山組み込んでいる全世界インデックスを見て腰を抜かしてしまった。ディフェンシブとは言え薬品株の優位性は長期的に担保されないので気をつける必要がある。

まとめ

長期投資家にとって売りは失敗ではない。ポートフォリオを見直すのは再ポジションであって適切なタイミングでまた参入すればいいだけの話だ。傷ついた資産を目にするのはつらい。私たちのような個人投資家は嵐が来る前にシェルターに入らなければ、途端に吹き飛ばされてしまうことを忘れてはならない。近日中に僕はいくつかのインデックス投信を整理するだろう。このNote が少しでも困っている人の役に立ちますように。

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