見出し画像

日経平均の方向感

はじめに

分かりにくい。たぶん、皆がそう思っているのではないだろうか。ダウやNASDAQが風邪をひけば日経平均は煽りをもらうし、日経平均が風邪をひいたところで米国株のインデックスに影響はない。世界同時株安ならともかく米国株の相場はそれ程やわじゃないし、国内事情や国際紛争などの影響は受けるとしても、最近の世界経済の減速は織り込まれている。だからこそ、日経平均が読みにくい。

円高とデフレ

円高になれば賃上げは抑制され、購買力の低い日本人は再びデフレ圧力に負けてそのスパイラルに入っていくかもしれない。或いは物価高に押されて実質賃金はさらに低下しスタグフレーションのような展開もあり得るだろう。そうなれば、また、デフレ時代躍進した銘柄たち、例えば日本マクドナルドやしまむら、カインズ、キャンドゥ、ワークマンが値がさするだろうか。そもそも日本マクドナルドは業績好調だし、カインズは下振れリスクを言われているので以前とは状況が違うかもしれない。

予想

巷では年末に42,000円という人から36,000円という人まで幅広くいるようだけど、アナリストの中で急降下を謳う人は少ない。内需株や金融株が上昇して均衡は保たれるとか、政治が落ち着けば上昇曲線が戻って来るという主張だ。過去50年くらいの円高と株高の相関を持ち出して"心配する必要はない"という人もいる。まぁ、それもよく分かる。11月の大統領選挙が終わるまでは米国株は硬軟織り交ぜた展開になるだろうし、自民党の総裁選もどうなるか分からない。いま、総選挙をすれば自民党は勝てないだろうから、その場合は株価が上昇するとは思えないけれど、上がり過ぎた半導体株が落ち着きを取り戻し、地に足が着くまではじりじりと下がる展開じゃないかと思う。

まとめ

何度も言うけれど、僕は円高は現在の日本経済にとっては悪だと思う。政府の要人たちはトルクダウンが起きないことを円安の議論にすり替えている。株価は正直で、円安株ですらそういう反応をしているのだから、より眼力を磨いて力のある企業を選定したり、一旦、現金や債券で資産を落ち着かせたりする必要があると思う。ということでいくつかの投信信託を手放して100万円ほど利益を確定した。

楽天証券のトータルリターンより

とはいえ、投信の定期購入を辞めたかというと辞めてはいない。また、個別株も一切手放してはいない。購買サイクルまで少し時間があるので少し考えた上で判断したいと思う。このNoteが少しでも困っている人の役に立ちますように。

いいなと思ったら応援しよう!