【子育て】運動会、走るのが怖いと言った次男
次男は、今年の7月に目の大怪我をし
手術で失明は免れたが、現在は白内障が進行してしまい右目の視力は殆ど無い。
来週、白内障の手術を控えていて白く濁った視界からはやっと解放されるが、
今年はかなり不自由な中での運動会となった。
何度も書いているけど、次男は走るのが得意だ。私は、同年代で次男より足の速い子を見た事がない。
走る事が大好きな次男は、毎年運動会やマラソン大会をとても楽しみにしている。
そんな次男が、運動会の2週間くらい前だろうか…
ボソっと私に呟いた。
「ママ…片目しか見えないから、全速力で走るのが怖い。途中で平衡感覚が分からなくなって転びそうになる。全速力がとにかく怖い。」
毎年、運動会の練習が始まるとイキイキと学校に行く次男。この日はなんだか元気がなかった。
思うように走れない、スピードを出したいのに怖い。目薬の影響で、外にいる時は曇っていても眩しくて見えている片方の目も瞑りたくなるらしい。
その日はスピードが出せずに、徒競走の練習で初めて負けてしまったそうだ。
元気のない次男…
私
「片目しか見えないのにさ〜次男は毎日本当によくやってるよ。次男が頑張ってるのをママもパパもしっかり分かってるよ。見えないのに走りたい!勝ちたい!って思える気持ちがマジでかっこいい。次男どれだけ強くて逞しいんだよ。マジで最高だな!」
次男
「うん」
私
「ねぇ、運動会休んじゃう?ママと桃鉄やりにいかない?」
次男
「はぁ!?バカなの!?運動会の日に?行かねーだろ!」
私
「てへ♡やっぱりダメか♡」
次男
「目が見えにくくて、徒競走の時、もしかしたら隣のレーンに入るかも。何か言われたらどうしよう…」
私
「は??誰にも何にも言わせねーわ!もし文句言ったり笑ってくるヤツいたら、ママがそいつをぶっ飛ばしてやる!!そしてそいつの孫の代まで…€>,^;>$<*
(以下自粛)」
次男
「分かった。ママありがとう。やってみるよ☺️」
運動会当日
長男次男三男を笑顔で送り出す。
「みんな!思い切り楽しんでおいで!」
#保護者リレーで誰よりも勝敗にこだわっていた女の言葉に説得力ナシ↓
いよいよ…次男の徒競走の番がきた。
足の速い次男は4年生の一番最後に走る。
次男の番が近付くに連れ、私の心臓は口から飛び出そうになった。
神様…これ以上、次男の心に傷が付きませんように。
他の子にしてみれば、ただの徒競走かもしれない。
でも次男は、まだまだ小さな身体と心で、彼なりにこの日にかけている。
#母親そっくりだな
私はそれをよく分かっている。
神様、お願いします。転びませんように。
パンッ!
ピストルと同時に勢いよく飛び出した次男。
普段は保護メガネだけど、メガネは走りにくいし、外は眩しいから…と右目に眼帯を付けていた次男。
それなのに、とにかく速かった。
眼帯を付け、全速力で走る恐怖を
私は知らない。
次男、片目で怖かっただろうに、彼は相変わらずとんでもない速さでゴールした。なんだか恐怖心を乗り越えた瞬間を見た様な気がした。
ゴール後の次男は、少しホッとした表情をしていた。
神様仏様、そしてなにより次男。ありがとう。
#涙腺崩壊BBA
とにかく大声で泣きながら叫びまくった私。
周りの人は、この一連の背景を知らないから、なんて頭がおかしいんだこの女!と思っただろう。そんな事はどうでもいい。慣れている。
帰宅後…
子供達に、「お疲れ様。みんなありがとう。感動しっぱなしでママずっと泣いちゃった。」
と言うと、次男は可愛い笑顔で
「隣のレーンにちょっと入っちゃた。」
と少し照れ笑い。
私
「はぁ?隣のレーン?入ってない!入ってない!全く問題ナシ!!!ってゆーかそもそも入っても問題ナシ!!!
ねぇお願い!運動会終わったからさぁ…
今から桃鉄やりに行こ!!
桃鉄がやりたいの!ねぇ!一緒にゲーセン行こう!」
次男
「今から友達と公園に行く約束してるから無理。」
私「ぴえん🥹」
#おしまい
#おしまい
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