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ベッドタイム ストーリーズ 雪女 -8-
数日前からこの村に降り続いている雪は止む気配を見せず、僕らはここ数日、ずっと小さな家の中に閉じこもっていた。
僕ら、というのは僕と彼女のことだ。それより前はこの家でおとうと暮らしていたのだが、気がついたらおとうではなく彼女と一緒に暮らすようになっていた。それがいつのことなのか、思い出そうとしても思い出せない。時折ふと、記憶の淵でなにかが蠢きそこに手が届きそうになることもあるのだが、意識して手を伸ばそうとすればするほど、それは乳白色の靄の向こうに隠れてしまう。
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