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仏像のどこがすきなのか
いろんな人に仏像の何がいいのかよく聞かれる。33歳にもなるいい大人が、仏像を見てため息をついてるのだから、そりゃ、心配にもなるのかもしれない。
いわゆる仏像好きは、見た目に限るのかもしれないが、わたしの理由は少し違っている。
仏像って、拝まれるために作られていて、
そこに、いろんな人が参拝に来て、それぞれの思いの丈をぶつけていく。
家族の健康であったり、好きな人との両思いだったり、恋敵の不運であったり、誰かの幸せだったり、昇進であったり。
そういった、人間らしいどろどろした思いを一色単に引き受けて、それを見届けて、今に至る。
その全行程が好きなのだ。
もともと、人の手が生み出したものが好きではあるのだ。仏像の芸術的な面ももちろん好き。
だが、こんなに人の思いが詰まっているものって、あんまり他にないのではないかなと思ったりもする。
半眼で、見る人によって違って見える表情をしていて、何百年もの間、人間の思いを受け止めて来た、そんな仏像たちのことを思うと、胸が高鳴らずにはいられない。
そこには、ロマンしかないじゃないか。
そんなわけで、是非みなさんにも、一度は仏像をそういう目で見ていただきたい。
はぁ、もう恋に落ちそう。