無数の中小零細企業こそがインターネット時代の主役(ジャック・マー)
無数の中小零細企業こそがインターネット時代の主役であり、彼らがITサービスを利用するハードルを下げることに商機があると確信していた。
アリババは今でも「譲天下没有難做的生意(世界のビジネスを簡単にする)」を企業理念に掲げている。大企業優遇の政府と、中小企業に未来を見たジャック・マー無数の中小零細企業こそがインターネット時代の主役。その考えは真反対だったわけだ。
(「アリババを襲った不倫スキャンダル」, 文藝春秋2021年8月号)
インターネットビジネスの本質は、不特定多数無限大に対するアプローチの可能性だと個人的には思う。
これまで、予算や人員の制約上、世間から見放され、イノベーションから取り残されてきた小さな存在、それが個人であり、中小零細企業であると思うが、それらがに、インターネットは大きなパワーを与えるものとなっている。
私は不明で、中国は大きな一つの塊として認識してしまっていたが、まったくの誤りだった。中国は、ものすごく小さな、それでいて一つ一つには高い熱量をもった集団があり、その小さなものというのが、中小企業なんだと。その中小企業が飛躍をしていくきっかけを作ったのがアリババであり、それを作ったのがジャックマーなんだという理解を強くすることができた。
文藝春秋のタイトルは、あまり興味をそそるものではなかったが、この一文にであって、ジャックマーの考えに触れたことは自分にとって価値があった。
私自身、これから自分のキャリア上で次のようなことを考え始めていた。
・はじめる人を助けて、既存社会を破壊するスタートアップを生み出せ。
・小さく熱量の高い人、組織を助けろ。大きく熱量の低い人、組織は無視しろ。
そして
・人に何かを始めさせよ。それを通じて自らを成長させろ。
と思っている。
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