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「パリ、テキサス」と「ベルリン、天使の詩」を観ました
映画鑑賞備忘録です。
2021年14本目&15本目は「パリ、テキサス」(2Kレストア版)、「ベルリン、天使の詩」(4Kレストア版)。
Bunkamura ル・シネマでヴィム・ヴェンダース監督の特集が組まれていたので特に代表的な作品である「パリ、テキサス」と「ベルリン・天使の詩」を観ました。
こういった名作と呼ばれる作品はタイトルやちょっとした内容は知っている止まりのものが多いので、こうしたリバイバル上映は有り難い限り。しかも、レストアされているので映像がすごく綺麗。古い作品なので当たり前ですが、元の映像はどうしても映像が粗いですからね。どちらの作品も映像の美しさがポイントでもあるので、良画質で観て正解でした。
両作品とも名作だけあって、今見ても良さを感じられるものでしたが、特に「パリ、テキサス」は良かったです。広大な荒野を彷徨う男が、4年もの間離れていた息子との触れ合いを通じて温もりを取り戻していくところがじんと来ますね。父親の不器用なコミュニケーション、それを受け止めて心を開いていく息子の可愛らしさ、どちらも愛おしく感じます。それでいて、最終的には愛する妻と子を突き放して再びあてのない旅に出てしまうところがなんとも物哀しく、観賞後も余韻が残りました。
「ベルリン、天使の詩」はストーリーがかなり淡々と進んでいくのと、トーンが暗めなこともあってなかなか難しく感じたのですが、映像と内容の斬新さは今でも感じられます。あと、劇中に登場するバンド、Nick Cave & The Bad Seedsの妖しげで不穏な空気を纏ったゴシック・ロックが印象的で耳に残りました。バンドは映画の重要なシーンに登場するのですが、結構アングラな雰囲気の曲がある種キーとなっているのもこの作品の魅力でしょうか。
ちなみに、私は日本のロックバンド、BUCK-TICKが好きなのですが、映画中は「なんか初期のBUCK-TICKみたいな曲流れてきた……」と考えていました。もちろん年代的に言うと逆なんですけどね。BUCK-TICKは音楽性が豊かなバンドなので、ルーツとされているアーティストは多数存在していまが、こういうところからも吸収していたのかな〜なんて思いました。
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