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「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を観ました
映画鑑賞備忘録です。
2020年9本目は「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」。
今回はネタバレするので以下、ご注意ください。
2018年に地上波で放送された全13話のTVシリーズの続編にして、完結編となる作品です。これはいきなり映画を観ると置いてけぼりをくらうところもあると思うので、TVシリーズを視聴してからの鑑賞がおすすめです。
今作では病床の少年・ユリスとのストーリー、そしてヴァイオレットの想い人であり、戦争で安否不明となっていたギルベルト少佐との再会がメインに据えられています。シリーズを通して描かれたヴァイオレットの精神的な成長、自動式機械人形(手紙の代筆業)としての責任・矜持が存分に感じられる話であり、これまでの過程を観ていれば感無量のシーンが盛り沢山です。
割と早い段階で少佐の生存が判明するので驚きはしましたが、これは決して不幸の物語ではなく、愛の物語なんですよね。大団円を迎え、美しく終結するラストには納得です。
手紙は電話に取って代わられ、街には巨大な電波塔が立ち、登場人物の身の回りも刻一刻と変化していきます。ただ、どんな時代でも、どんな世の中でも『愛』は普遍的に存在し続けます。とても王道というか、ベタなテーマではありますが、だからこその力強さでしょうか。曇りなく、純粋で良い映画だったと思います。
京アニ、想像を絶するほど大変なことがあったのに、こんな愛に溢れた作品を世に出してくれて……本当に、こみ上げるものがあります。
身近に郵便局員がいるので、このアニメを見習ってしっかり仕事するよう焚きつけようと思いました。
TRUEの主題歌もめちゃくちゃ良い。ほんと、この手の壮大なバラードと相性のいいパワーボーカルで、曲聴くだけでちょっと泣いちゃう。良い。
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