「林檎とポラロイド」を観ました
映画鑑賞備忘録です。
2022年9本目は「林檎とポラロイド」。
突如記憶を失ってしまう奇病が流行する世の中での物語。主人公の男もバスの中で眠りから目覚めると記憶を失っていました。治療のため、”新しい自分”という回復プログラムに取り組むことになります。
ストーリーは終始淡々と進み、衝撃的などんでん返しや見応えのある派手なシーンはなく、最後はスッ……と終わっていきます。あまりにも静かすぎるので、中盤はやや退屈さを感じてしまいましたが、最後まで観るとこの起伏のない虚無な日常こそが苦しみを抱えて生きる主人公の感情を表していたのかも……などと思ったりしました。
男の取り組むプログラムの不可思議さと、それを淡々とこなす男の日常から感じられる寂寥感や哀しさのミスマッチ感はシュールで、独特な空気を感じる映画ではありました。
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