「人体のサバイバル!/がんばれいわ!!ロボコン」を観ました
映画鑑賞備忘録です。
2020年7本目は「人体のサバイバル!/がんばれいわ!!ロボコン」。
半年ぶりに映画館で観るものがまさか「ロボコン」になるとは……。
解読困難なあらすじやインタビュー、Twitterに続々アップされる”狂気”に満ちたレビューを読んでしまい、いてもたってもいられず……。これは観なければならないという謎の義務感と映画館に行きたいという欲に駆られ、持て余したお盆休みの有効活用も兼ねて観に行ったわけですよ。
ちなみに今回の映画、ロボコンが注目を浴びすぎていてメインはロボコンかと思いきや、上映時間的には「人体のサバイバル!」のほうが尺はあるし、メイン扱いな感じを受けます。実際問題、理科の授業に流されても不自然ではないようなタメになる内容で、ストーリーも思いの外しっかりしているし、クライマックスはなかなかの盛り上がりを見せてくれました。エンディングテーマが、まもなくデビュー40周年を迎える超大御所バンド、スターダスト・レビューなので謎に感動もさせられます。ほんと、なんでこの映画のEDにスタレビ?
というわけで、「人体のサバイバル!」はぜひ親子で楽しんでいただければと思いますが、この映画の前に控えるのが問題の「ロボコン」です。
一言で表すならば”混沌”ですよ。高熱のときに見る悪夢、なんて言い回しがありますが、この映画ほどそれが当てはまるものはないんじゃないでしょうか。始まった瞬間から終わる直前まで、もうとにかく全編に渡って狂気。
このインタビューにある「汁なしタンタンメンがロボコンに「パパー」と飛びついて、チンゲンサイでおっぱいを吸おうとするシーンがありました。」というくだり、観る前は「何一つ理解できないな?」と思っていましたが、本当にこのまま映像化されていて爆笑してしまいました。マジでどうかしているとしか言いようがない。
このほか、中華屋のメニューたちが徒党を組んでロボコンと汁なし担々麺を追い詰めたり、輪になって歓迎の舞を披露したりするシーン、清水ミチコ演じるトルネード婆々のアクション、張ってない伏線の回収etc……すべてのシーンで言語化困難な狂いを浴びせられます。
流れ込んでくる映像を脳が処理できず、観終わったときにはどっと疲れていること間違いなしでしょう。さしずめ片道30分の地獄行き暴走列車と呼ぶべき作品です。
連日の酷暑でどうにかなりそうな今日この頃ですが、もっとどうにかなりたい人はぜひ劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
ちなみに、10分ないくらいの同時上映作「スプリンパン」は元々イケメンだったけどいつの間にか山になってしまった緑色の三角と、旅のスプリンパン、あとは月の妖精(?)が楽しげに踊るとっても楽しい映像です。