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「あの頃。」を観ました

映画鑑賞備忘録です。

2021年2本目は「あの頃。」。

今作はモーニング娘。をはじめ、数多くのアイドルを有するハロー!プロジェクト(ハロプロ)を熱心に応援するオタク(ハロオタ)の自伝を実写化した作品です。

原作著者であり、主人公の劔樹人がハロプロにハマり、オタク仲間たちと充実した日々を過ごしていく様を描いた物語ですが、その内容はとにかくバカバカしく、くだらないことばかりです。絵に描いたようなこってりしたオタクたちのオタク然としたエピソード満載で、そこそこ昔からハロプロ好きな身としては「わかる」と頷いてしまいますが、そうでない皆さんはどんな想いでスクリーンを観ていたんでしょうか。大学祭でハロプロ講座をするシーンとかなかなか……共感性羞恥……笑

主演の松坂桃李さんのこってりしたオタクの演技が上手くて、なかなかリアリティあったのがいいですよね。絶妙なオタク臭さがなんとも……顔はいいのにね。

そんなどうしようもないオタク活動を描いてはいますが、この物語は立派な青春ドラマへと仕立て上げられています。美男美女は出てこないし、大恋愛も起きません。ただ、何かを”好きだ”という強い気持ち、ありったけの情熱、それを共有できる仲間たちの存在は紛れもない青春でしょう。

「青春」はハロプロにとって切っても切れない関係にある重要な要素です。モーニング娘。の14thシングル「そうだ!We're ALIVE」に『いくつになっても WOW 青春だよ GO GO GO GO』という歌詞があるように、つんくさんの書く歌詞、曲タイトルにも幾度となく青春の文字が出てきます。この歌詞なんてまさしくですよね。

というわけで、本作は「青春教」であるハロプロのオタクらしい青春映画だったかなと思います。

ハロプロ好きならきっと楽しめる映画なので、好きな人はぜひご覧いただいて、令和の世に松浦亜弥「桃色片想い」や「石川梨華卒業公演」を映画で見るという体験や、幾度と流れる「恋ING」にむせび泣いてください。





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ぱすた大将軍
等身大リラックマをいつか購入したいです。

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