「ドント・ウォーリー・ダーリン」を観ました
映画鑑賞備忘録です。
2022年29本目は「ドント・ウォーリー・ダーリン」。
主人公・アリスは夫であるジャックと幸せな生活を送る。彼女たちが住む場所は広大な荒野に造られた街で、まさにオアシスのような場所。そこはジャックの勤める会社によって整備された、社員とその家族が住む街であることが分かります。アリスは、とあるきっかけから何不自由のないこの街に対して徐々に疑念を深めていき、ある真実に辿り着きます。
ざっくりそんなようなあらすじです。荒野に存在する奇妙なユートピアという舞台が魅力的ですね。ゴージャスながらレトロチックな洒落た風景はどこか無機質で不気味な雰囲気を醸し出しています。
とりわけ印象的なのがアリスが異変に追い詰められていく際のサイケデリックな演出。意味深でアートな表現に思わず見入ってしまいました。とはいえ、映画自体は難解ということもなく、割とはっきりくっきりしています。ストーリー的にはキャッチコピーにある「現実か悪夢か」が、ほぼまんまその通りです。ただ、その”悪夢”とはいったいなんなのかというところで、アリスの「My Life!!」という絶叫が答えになるわけですね。女性の、男性中心的社会からの解放をテーマに据えた、非常にイマドキなサイコ・スリラーでした。
(2022年11月中旬に鑑賞)
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