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水がたくさんあるはずなのにいつも水不足な国ケニア

ワールドスクールをしている間にマレーシアで出会った人が、最近イギリスに帰国した。
それでフェイスブックに、「海外を長く旅したからこそ、自分の国のいいところが再発見できる」ということを書いてた。

これは本当にそうだなと思う。
逆もそうで、海外に行ったからこそ、自分の国の短所も目立つ!笑

アフリカというと、こんな風に遠くまで水を汲みに行く子どもたちの写真を想像する方も多いでしょう。

Photo by unsplash

しかし、私たちが住んでいるケニアの首都ナイロビは、ケニアだけでなく東アフリカ地域全体の一番メインの都市として知られていて、国連や国際NGOのオフィスもたくさんあります。


こんな大都市。

Photo by unsplash

それなのに!
水がない!!!

日本や韓国、シンガポールでは当たり前にきれいな水が蛇口から出てきて、みんな水をじゃんじゃん使っていた。
マレーシアでは1日断水があるとかないとかでギャーギャー言ってた。
バリ島では飲めないけど無料使い放題の水が蛇口から出てきて、飲み水は購入していた。

ナイロビの私たちが住んでいる地域では。。。私達が帰国してから昨日の夜まで2週間、ずっと断水でした。

普段から、日曜の夜にしか水が来ないこの地域。
(つまり月曜から土曜までいつも断水!)

水が来た時に、たくさんの容器やバケツに水を貯めて、水を大事に大事に使って過ごしています。
この水は政府が送ってくれる水で、たくさん使っても安い。でも、もし次回の給水までに家に貯めている水がなくなったら、井戸などを持っている会社に電話して水を購入しないといけません。その場合は1000Lで1000円くらいで、ケニアの人々にとってはかなりの支出。
しかも、水がない人たちが一気に注文するので、その時に必ず買えるという保証もありません。

だから、普段から子どもたちがシャワーをしているときも水を無駄に使わないように目を光らせないといけないし、
子どもたちにお皿洗いをまかせることもできません。

そんな風にできるだけ少ない水で生活しようとしているケニアから日本に帰ったとき、みんな水をジャージャー使っていてめっちゃ驚きました。

例えば、一回お湯を沸かして、冷めちゃったとき。ケニアだったら絶っ対もう一回沸かして使うけど、日本の友人は「さめちゃったねー」といって流しに水を捨てて、また新しい水をケトルに入れていた!!!

(; ・`д・´)

自分がシャワーするときも、ケニアでは少ない水で急いで3―4分でシャワーするため、日本に帰って同じように超速でお風呂に入っていたら、泊めてくれていた友人に「早っ!!」って驚かれました。

日本や他の国にいってみて、水がなくなる心配をしないで自由に使うことができる生活って、なんて素晴らしいんだ!!!と思いました。


さて、普段は毎週日曜の夜に給水があるのに今回はなぜか2週間にわたって断水になってしまった我が家。
夫によると、「水を牛耳ってる政治家たちがいて、自分のお金儲けのために給水量をコントロールしている」とのこと。
なんか、そこまで自分たちさえよければいいのか。。。と悲しくなる。

洗濯もずっとできず、トイレに流すのは汚い水を使ったりして、できるだけ水を使わないように細々と生活を続けていました。

そして迎えた2回目の日曜日。
朝から夫のお姉さんはそわそわ。。。。朝9時を待って、政府の担当者や近所の人、水を売っている会社などに電話をかけまくります。(こんな事態でも、朝早くから人に電話をかけまくるのは恥ずかしいことだと思っているらしい)

そして徐々に、隣の家などからポンプで水を汲む音が聞こえてきました。つまり、それらのおうちには水がちゃんと来ているというサイン!

→日曜なのに朝からずっとスタンバって、どこの家に水が来ているか耳をそばてていないといけない生活。笑

それなのにうちにはなぜか待てど暮らせど水が来ない。
政府の担当者は、「後で来るから心配するな!水会社の水は高いから買わなくて待ってろ!」 の一点張り。
でも洗濯もできないし、今日も水来なかったら困るよぉ―――

と思いながら日曜がすぎ、真夜中の12時になってようやく!!
我が家の水が開通しました!!

いつもなら夜10時くらいには夫もお姉さんも寝ているのに、この日は水を待ってずっと起きていた。
いったん水が開通してからはもう大忙し!

家じゅうあちこちのバケツやタンクを集めてきて水を貯めまくる!!(夜1時)
そして、2週間分の貯まった洗濯を開始!!(夜1時半)


2人とも2時過ぎまでいそがしく動き回っていて、私が朝起きたらこんな光景でした。



洗濯屋さん始めたんですか??

てか

災害時でもないのに、ただの水にこんなに振り回される生活は嫌だ!!笑

私のささやかな願いは、ケニアの次には、水がたくさんある国に住みたいです。

そして、本当かどうかわからない政府の人の言葉を信じ、今日中には絶対水が来るはずだと信じてずっと待っていた夫と夫のお姉さんの信仰に頭が下がりました。

マタイ6章
33 まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう。
34 だから、あすのことを思いわずらうな。あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である。



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