繊維の種類7:綿に関する単位・番手
おはようございます。
今日は朝から9℃とまた一桁台だけど、晴れていてあまり変わらない様に感じる。
さて、今日は昨日の綿が加工されていく工程をを踏まえて糸になっていく上使われる単位を調べていきたい。
綿(コットン)
綿(めん)はアオイ目アオイ科ワタ属に属する植物「ワタ」の種子から収穫された繊維。このコットンフラワーのポンポンの状態から引き延ばして撚って糸にしていく。
番手
洋服に強いこだわりがあったりそれこそニットを編まれる方は聞いたことがあるであろう、糸の番手。この糸の番手とは、重さと長さから割り出されるもので、原則として綿は1ポンド(453.6g)当たりの長さが840ヤード(768m)の物が「1番手」 に定められている。
(因みに朝の場合は1ポンドの重さで300ヤード(274m)の長さを1番手、ウールの場合は1kg:1km=1番手と定めており、素材によって同じ番手でも太さが違うということになる。)
綿番手はポリエステル、毛番手は絹やアクリルでも用いられる。
つまり、1ポンド:7、680m=10番手となり、1ポンドで長さ7,680mの糸の長さになる太さということ。これを3倍の長さに伸ばすと、1ポンドで糸の長さ23,040mあるということになり、この長さになる太さを30番手となります。
このように糸の番手が大きくなるほど、糸の長さがある=糸が細くなるという訳だ。
参考までに、デニムは10番手、一般的なワイシャツは80~100番手の糸が使われていることが多い。 また、綿番手は記号「S」で表す場合もある。 「S」は「シングル」の略で「単糸」であることを表している。 例えば30Sは30番手の単糸のことを指す。
より目の詰まった生地にするためにより細い糸が必要となる。そして同じ細さでもワイシャツのようにピンと張った状態よりも、そこからさらに引っ張って伸びるくらいテンションに余裕があるものの糸が着心地が重要になるTシャツやニットにするには望ましい。
こうした理由で長く撚るためには、そもそも繊維が長くなければ切れてしまうため、長繊維種がより長く、よりふっくらとした糸を作るために重要という訳だ。
余談だが、綿花や麻など繊維長の短い原料(短繊維)に撚りをかけることで作る紡績糸に対しては番手が使われることに関して、ポリエステルなどの化学繊維や、天然繊維では絹が原料といった繊維長のより長い原料を束ね、撚り合わせることで作るフィラメント糸ではデニールという単位が糸の太さの単位として使われる。タイツやストッキングで使われる女性にはお馴染みなこのデニール、9,000mの長さで1gの重さの糸の太さが「1デニール」と定められており、例えば、9,000mの長さで10グラムであれば「10デニール」となる。
このことからお分かりになる通り、番手とは反対に、数値が大きくなればなるほど太い糸になるので紛らわしい。女性の方は日常的に接している『デニールと番手は逆』と覚えておくといいだろう。
明日は綿の強度に関する単位を見ていこう。
こちらの文章は以下のリンクを参考文献として使用しています。
https://all-about-textile.com/knowledge/about-length-of-cotton-staple/
僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。
皆様も、良い一日を。