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真珠7:真珠のクオリティ(前編)

おはようございます。
今日は一面雲が覆い被さり、かなりどんよりとした曇り空。

今日は真珠の宝石として評価に関わるクオリティに関して学んでいこう。
真珠の品質には、光沢、質、色,巻き,形、サイズなどの要素があり,これらは相互に関連し合っている。
今日は真珠の品質に関わる、光沢、質、色,巻きを見ていこう。

光沢

光沢は、天然や養殖真珠にその独特の美しさを与える。真珠の表層域の結晶が大きく均一な層状構造をもつ程光沢がよい。秋から冬にかけ水温が下降すると大きい結晶が形成され光沢を増す。
真珠の光沢は,アラゴナイト結晶面が平滑に構成されていれば,いわゆる〈てり〉のよい真珠となるが,結晶面が不規則な場合は光沢のない〈白ぼけ珠〉となる。

  • エクセレント - 反射が明るくはっきりと見える

  • ベリーグッド - 反射が明るくややはっきりと見える

  • グッド - 反射は明るいがはっきりとしておらず、縁の反射はわずかにぼやけて見える

  • フェア - 反射は弱く、ぼんやりしている

  • プア - 反射はほの暗く広がっている

一つの真珠のタイプの中では、他の価値要素が等しい場合、光沢が高ければ高いほど、その真珠の価値は高くなる。

真珠層の質は光沢と真珠層の質は密接に関連している。
核が真珠層の下に見えている場合、または真珠が光沢のない白濁した外観の場合、真珠層が薄いとみなされる。 これは、真珠の光沢だけではなく、耐久性に影響を与える。

表面の質はカラーストーンのように、ほとんどの真珠が完璧ではない。 中には、表面に傷跡が連続しているように見える擦り傷があるもの、あるいはその基本的な形には影響のない扁平な部分を持つもの、または折り目やしわのように見える不規則な隆起のあるものも見られる。
表面の傷が多いものやひどいものは、真珠の耐久性に影響を与え、その価値を著しく低下させる。その一方で表面の傷は数が少なかったり、またはドリルであけた穴や取り付けによって隠されるほど小さい場合、真珠の美しさと価値にはあまり影響はない。

色 

天然および養殖真珠は、ホワイト,ピンク,シルバー,イエロー,クリーム,ゴールド,グリーン,ブルー,ブラックなどの名称で広範囲の色合いで産出されます。 イエロー、オレンジ、ピンクのような暖かみのある色合い、そして、ブルー、グリーン、バイオレットといったクールな色合いがある。 真珠には、明〜暗の広範囲の色調があります。 真珠の色は、柔らかく微妙な質をもった淡い色調に抑えられる傾向がある。

真珠の色は次の3つで成り立つ。
地色(ボディカラー)は、その真珠を支配している全体的な実体色。 実体色はコンキオリン中に含まれる色素で,アコヤガイではペプチドと鉄の錯化合物で黄色を示す。その量の多少により色調が変わる。漁場の塩分濃度に関係するほか,遺伝的特性もある。
干渉色(オーバートーン)は真珠の地色にかかっている1つまたは複数の半透明の色。干渉色は厚さ0.2~0.4μmの薄い真珠層が均一に重層されたときにピンク系の色を示し,さらに厚さが増せば銀白色を呈する。実体色はコンキオリン中に含まれる色素で,アコヤガイではペプチドと鉄の錯化合物で黄色を示す。
オリエントは、真珠の表面またはその直下に見える、イリディセントの虹色の輝きのこと。真珠層の下に稜柱層,殻皮層などが多量に存在すると,その色が反映される。
すべての真珠は地色を示しているすが、干渉色やオリエント、またはその両方を持っているのはごく一部。

真珠の多くは色抜きや調色処理が加えられて仕上げられる。最近ではコバルト60によるガンマ線照射や銀塩による染色処理によって,ブルーやブラックに処理された真珠もあって,天然産(養殖も含んで)との判別は困難な場合が多い。

巻き 

真珠層の厚いものを巻きがよいという。養殖真珠は核の大きさで真珠の大きさが左右されるから,核上の真珠層の厚さは品質の要素として重要である。
巻きは真珠層が光の効果を示すためには厚さ0.3mm以上必要であるといわれる。
単に層の厚みのみでなく真珠層の生成が良好な場合も,「巻きが良い」という表現が用いられる。浜揚珠のうち,巻きがよく,傷とか染みのまったくない美しい真珠を花珠といい,次いで胴珠,傷珠,すそ珠,染み珠などに分類される。



*上記の情報は以下のリンクからまとめています。

https://www.gia.edu/JP/pearl-quality-factor


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。


皆様も、良い一日を。

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