繊維の種類5:植物繊維
おはようございます。
今日も曇り時々雨模様で一日気温が上がらないような一日。
さて、昨日ようやく具体的な繊維の種類を見てきたところで、そこから。
すでに過去の回で様々な素材に関して触れてきたが、その布の元となる種類を見ていこう。
植物繊維
布に使われる天然繊維は植物繊維と動物繊維に分けられる、というのは昨日見てきた。今日は早速植物繊維から掘り下げていきたい。
植物繊維というとき、繊維細胞は皮層、維管束、髄、葉柄、葉身など植物体の各部分に存在し、細胞の形や長さは違ってもすべて機械組織として体を強固に保つのに役立っている。
このような広義の繊維は、植物体内における存在部位、またはその性質などによって、種毛繊維、靭皮(じんぴ)繊維、葉脈繊維、木質繊維、その他に分けられる。(布として使われるのは種毛繊維、靭皮繊維がメイン)
種毛繊維
植物(主にアオイ科)の種子を利用する繊維。種子表面の毛を利用するもので、広く栽培されているワタが好例である。最近ではそのままダウンの代わりに詰め物として使ったり、糸にしてコシのある質感を楽しめるカポックもこれに当たる。
靭皮繊維
靭皮とは樹木の外皮のすぐ内側にある柔らかな部分で、甘皮とも呼ばれる場所で、もっとも広く利用される。アサ、アマ、ラミー、ジュート、コウゾ、その他の靭皮繊維は、その性質によって糸、綱、織物、帆布、和紙など幅広い素材の原料となる。
葉脈繊維
植物(主にバショウ科)の葉脈を利用する繊維。マニラ麻や、サイザル麻、ニュージーランド麻、シュロなどの植物の葉からとる繊維を葉脈繊維という。
ただ太くて硬いため、紡績や織物には適さず、ロープなどの資材用に使われる。
縄や莚(むしろ)には、イネなど茎や葉がそのまま利用されるものも多い。
最後に、木質繊維も参考までにご紹介しておくと、主としてエゾマツやトドマツなどの針葉樹の材が用いられる。木部繊維のほかに道管や仮道管が混合したものをいい、製紙パルプの原料となる。
次回からは、種毛繊維、靭皮繊維を具体的に見ていこう。
こちらの文章は以下のリンクを参考文献として使用しています。
コトバンク:繊維
僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。
皆様も、良い一日を。