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陶磁器25:日本の焼き物(兵庫県:丹波焼)

おはようございます。
今日も暑さが戻ってきて寝起きから汗ばむくらいの、熱帯夜からの日差しも強く暑い朝。

さて、日本各地の焼き物の名産地をピックアップしたところで、具体的に1つずつ見ていこう。
16回目の今日は、兵庫県の丹波焼。

丹波焼(陶器)

産地の名前にちなんで丹波立杭焼とも呼ばれる丹波焼は、兵庫県篠山市今田立杭の地域で作られる陶器。
瀬戸焼(愛知県瀬戸市)や常滑焼(愛知県常滑市)、越前焼(福井県丹生郡越前町)、信楽焼(滋賀県甲賀市)、備前焼(岡山県備前市)などと共に「日本六古窯」の1つとして日本遺産に認定されている。開窯以来800年の間、一貫して飾り気のない素朴な生活用器を焼き続けてきました。
丹波立杭焼の特徴は、灰被りという独特の色と模様。約1300度の登り窯で約60時間をかけて焼かれる間に、器に振りかかった燃料である松の薪の灰と、土に含まれる鉄分や釉薬が溶け合って化学反応を起こすことで、独特の色や模様が現れる。灰のかかり方や炎の当たり方によって、さまざまな模様や色合いとなり1つとして同じものは存在しない。
また、他の陶器の多くが右回りのろくろで作られるのに対し、丹波立杭焼で使用するろくろは左回り(特に蹴りろくろ)で作られる。

歴史

開窯は平安末期と言われていて、桃山時代までのおよそ400年間は「小野原焼」と呼ばれていた。ろくろを使わずにひも状にした粘土を積み上げて作る紐作りで、斜面をくり抜いた穴窯で釉薬を使用しない大型の壷や甕、すり鉢や練り鉢などが焼かれた。穴窯時代の末期になると、大型徳利や桶なども作られるようになった。
江戸時代に入ると、1611 年(慶長16年)ごろに朝鮮式半地上の登り窯が釜屋の山麓に築かれ、陶器の制作に蹴りろくろや釉薬が使用されるようになる。この頃の製品は丹波焼と呼ばれ、登り窯での大量生産が可能となった。山椒壺や油壺といった小型の壺や片口などが作られるようになり、江戸時代中期には、茶入・水指・茶碗などの茶器や小型の徳利など多種多様の製品が作られるようになった。
明治時代以降は、丹波焼の中心が立杭地方に移り、立杭焼の名称で九州や東北地方にまで販路が拡大した。

地理

兵庫県丹波篠山市は、神戸の有名な観光地三宮の真北に位置する山間の街。
山に囲まれた地形と盆地特有の寒暖差がある風土を活かした食の産地。全国でも知名度の高い黒大豆の枝豆をはじめ、丹波栗、丹波牛といった食とともに陶芸の町としても歴史も深く、焼きものの産地としても発展してきました。
川に関して見てみると、宝塚市街を南下して、下流域では尼崎市と西宮市の境界を成しつつ瀬戸内海(大阪湾)に注ぐ武庫川が流れている。

作り方

  1. 採土 陶土は四ッ辻粘土と弁天黒土、これらと同じ材質の土を使用する。陶土の精製は陶磁器協同組合の坏土工場で行われる。

  2. 土練り 精製された坏土は土練機で練り上げて粒子や水分の密度を均一にする。さらに焼成した時に歪やひびが出ないように、手練りで丹念に土を練り上げて中の空気を抜いていく。

  3. 成形 丹波立杭焼の成形は、一品ずつ台の上で仕上げる「一品作り」で行われます。円形の成形には蹴りろくろや電動ろくろが使われ、角形や複雑な形のものは、石膏型に陶土を流し込む「鋳込み成形」が用いられます。その他の成形には、たたら・手びねり・押型成形などがあります。

  4. 削り 半乾きで粘性が残っている間に竹カンナやおび鉄などを使って、高台(器の足の部分)削り、外側の削り、縁仕上げなどの細かい仕上げを行う。急須に穴を開けたり、香炉の足付けなどを行うのもこの工程。

  5. 乾燥 天日で3〜4日間かけて十分に乾燥させる。 現在では、窯の余熱を利用するなど室内で乾燥することが多い。

  6. 素焼き 釉薬が素地によく掛かるようにするために、700℃~900度で素焼きする。

  7. 釉掛け 素焼きをした後に釉薬を掛ける。丹波立杭焼に使用される釉薬は、木灰、ワラ灰、モミガラ灰、栗のイガ灰、竹の葉の灰といった人工の灰釉の他、土灰釉、鉄釉(黒釉)、白釉なども使用する。

  8. 窯詰め 窯場に運び、作品を輪台の上に置いて窯に並べる。小物は大きい作品の中やサヤ(ゴウ)という器に入れます。重ねて置く場合は、接触する部分にモミ灰やモミ灰をまぶしたハマという土の玉を挟む。窯に入れ終わると入り口をまくらで塞ぎ、粘土で密閉する。

  9. 本焼き 最初に徐々に温度を上げるぬくめ(あぶり)が一昼夜以上続く。ぬくめを30~40時間行った後、窯の両側の穴から燃料の松の薪を投入して本焼きに移る。本焼きは、約1,300度でさらに一昼夜以上焼き続ける。

  10. 窯出し 本焼きが終了すると窯を粘土で密閉して一昼夜冷却した後、焼成品を取り出す。窯入れから窯出しまでは約1週間かかる。



*上記の情報は以下のリンクからまとめています。

https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/tokonameyaki/



僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。



皆様も、良い一日を。

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