繊維の種類8:綿に関する単位・オンス

おはようございます。
今日もまた一桁台だけど、晴れていてそこまで寒さを感じないありがたい天気。

さて、今日は昨日の綿が加工されていく工程をを踏まえて糸になっていく上使われる単位を調べていきたい。

綿(コットン)

綿(めん)はアオイ目アオイ科ワタ属に属する植物「ワタ」の種子から収穫された繊維。このコットンフラワーのポンポンの状態から引き延ばして撚って糸にしていく。

オンス

デニムが好きな方は特に聞いたことが多いと思う、このオンス。

一般的には綿100%で製作された厚手の生地を指す「帆布」と「キャンバス」。基本的に意味は同じながら、「帆布」は多くの場合日本製のキャンバス生地に、そして、「キャンバス」は海外製のキャンバス生地に多く使用されている。
またそれぞれ厚みによって質感や価格が大きく変わり、その厚みを表す単位として一般的に日本製は「号」、海外製は「oz(オンス)」で表示されるのだ。

帆布と号

そもそも帆布とは天然素材を「平織り」で織った厚手の生地のこと。かつて、風を受けて船を進ませる帆船の「帆」に使われていたことから「帆布」と呼ばれる様になった。耐久性や通気性も良いことから、古くは帆やパラシュート、現在ではバッグやエプロン、カーテン、靴など身の回りにある様々な製品に使われている。
そんな高い機能性を可能にしているのが「平織り」という製織技法。平織りは経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交互に織っていく最も基本的な織り方で、糸が交差する点(=組織点)が多くなるため、頑丈で摩擦に強い仕上がりになる。使う糸の種類や撚り合わせ本数などによって、厚みや質感、風合いの異なる生地を織ることができるのが特徴。

そして、この頒布に使われていた号とは、経糸と緯糸それぞれの撚り合わせ本数とその密度を表す単位。1~11号までの号数があり、号数が小さいほど糸の本数が多く、厚みと重さのある生地になる。もともとはJIS(日本産業規格)によって号数の規格が定められていましたが、現在では廃止されている。以降新しい規格はありませんが、多くの企業では旧JIS規格を適用して生産を行っています。

キャンバスとオンス

キャンバス(canvas)はギリシャ語由来の言葉で「麻で作られたもの」という意味。基本的には、呼び名の違いだけでどちらもほとんど同じものを指しますが、アパレルやテキスタイルの業界では、日本製のものを「帆布」、海外製のものを「キャンバス」と呼ぶことが多い。その違いは、生地の厚みや重さを表す単位にあります。帆布は「号」を使うのに対して、キャンバスは「オンス(oz)」という単位で表し、それぞれ厚みや重さの基準が異なるため、別々のものとして扱う事が多い。

oz(オンス)は1平方ヤード(=約0.84平方メートル)あたりのキャンバス生地の厚みを表す単位。本来オンスは重さを表す単位(1オンス=約28g)ですが、「面積あたりの重さが増えるということは、素材の量が増えて厚みが増す」という考え方に基づいて、この単位が使われている。
つまり、号と異なり、数字が大きいほど厚みと重さのある生地になる。つまり、単位面積当たりの重量を見て、その数字が大きいほど厚みがあるというわけ。世界市場では「oz(オンス)」が一般的なキャンバスの厚みの単位となっている。

番手とデニールも数字が大きくなれば細くなる番手と、大きくなれば大きくなるデニールとで同じような単位で見方が違ったけれど、厚み・重さの号とオンスも逆なのね…。日本が独自の文化と価値観を持っていた事の証拠として誇りに思いつつ、間違えない様に注意したい。

こちらの文章は以下のリンクを参考文献として使用しています。


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。

皆様も、良い一日を。

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