好きの見つけ方:29【ファッション:ビジネスシューズ編】
おはようございます。
今日も朝から日差しが強くてベランダで水やりやってるだけでジワっと汗ばむ。東京ではかれこれいつから雨が降ってないんだろう。夕立もほとんどなかったイメージだし、かと思えば降っているところでは床上浸水する位どしゃぶりになったり、本当に大きな問題。国連が『地球温暖化は終わった。地球沸騰化の時代が来た』って言ってるけど、本当に地球規模の問題として俄に「どうすれば改善されるからどうしましょう。」っていうクリアな指針が国民生活で示されないとどうしようもない気がする。
さて、衣替えを機会に、自分の洋服の趣味を踏まえてファッションに関してまとめたいと思った次第です。
ラグジュアリーブランド業界でMD(マーチャンダイザー、日本語で言えば商品部の人みたいな感じかな)として20年働いてきたので、かなり偏っているけれど、多少はお話できるかなと。
自分の中に軸ができると楽になる
大切なのは、自分のスタイル、自分がハッピーになれる要素が何かということを具体的に把握すること。
これができると、メンタル面でも迷いが減って楽になり心が満たされて幸せになれる、だけでなく、無駄な買い物もすることがなくなり不要なものが減って(より幸せに感じるものに囲まれて)気持ちよく過ごすことができるからだ。
制約の多いビジネス環境
スーツ一択だった以前からはかなりカジュアルになったビジネスシーン。特に夏場は快適に過ごせるようになった。(僕自身は今までスーツで出勤したことがないのだけれど)
だから、それはそれとしてその恩恵は十分に受けた方が良い。
昨日からビジネスの小物編としてレザーグッズとして革靴に関してお話ししている。一度買うと長く、そしてほぼ毎日履くものだから、選ぶ際には貴方のビジネスパーソンとして信頼度を高め、かつ何とでも合わせやすいものが良い。では、そんなビジネスシューズはどう選べばよいだろうか。
ビジネスシューズの選び方
ベーシックなのは色はブラックかブラウンのレースアップシューズ(紐靴)。最近時々ブルーの革靴もお見かけするけど、他の色合い同様高級感のある色合いを出すのが難しいのでベーシックなものとしてはお勧めしない。手を出すとしたら、ブラックとブラウンを数足ずつ持っていて、革靴のイロハを理解した上で時々ドレスアップ寄りで使う位で初めてコレクションに足せば良い程度のものと思っていただければいいだろう。
もちろんローファーはNG。「シューレースは脱ぎ履きが面倒」という意見も聞いたりするが、紐靴でも紐を解かなくても脱ぎ履きできるところで調整することもできるので試してみてほしい。まぁ紐靴としてジャストフィットのその感覚を楽しんでみるのも個人的にはお勧めしたいけれど。
そして、素材。
絶対に天然素材のものを選んでほしい。人工皮革のレベルも日々上がってきているけれど、結局オリジナルの天然皮革に勝ることはない。値段で言えば安いかもしれないが、人工皮革のアッパー(靴の上下半分に分けた際の上の部分、下がソール)はどんなにケアをしても履いていて劣化しかないので数年保てば良い方だろう。
しかし天然皮革のクラシカルのものはレザーをケアすれば、新品の時の状態を維持もしくはより良くすることが可能で長く使えることができる。ほとんどの物ができるがソールの張り替え可否も購入前に確認しておけば、天然皮革でソールの張り替えができるものであれば大袈裟ではなく貴方次第で十年単位で使える。
安いけれどそのまま安っぽく見えて数年しか持たない人工皮革と、初期投資としておそらく2~3倍はするけれどその分ビジネスマンとしてふさわしい品格があり長く使っていく程に馴染む天然皮革とならどちらがあなたは良いだろうか。
色と素材が決まったら、後は具体的にどう選べばよいか。
自分の趣味に合っているもので、「良い靴ですね」と言われるものを選びたいのがビジネスシューズ。レザーの色合いに加えて表面の加工などで高級感などが変わってくるがどうやって見極めればいいのか。
手っ取り早いのは百貨店やビジネスシューズ専門店で片っ端から値段の良い靴を見て回ること。レザーの良し悪しはジュエリーの真贋を見極めるよりもはるかに簡単。だから、いわゆる良いとされている革靴がどんな質感でどんな表面になっているのか、どう見栄えするものなのかを見て覚えるのだ。ここで対象となる価格帯は5万〜12万円位、ファッションブランドのものよりもシューズのファクトリーブランドのものを中心に見てほしい(百貨店もビジネスシューズ専門店も大体シューズブランドやファクトリーブランドを抑えている)。
そして、一時的に目が肥えた状態で自分の予算内のシューズの中からそれらに近しいものを選べば、おおよそ外れることはないはずだ(もちろん天然皮革とソールの張り替え可否も確認してくださいね)。
男女が共に働く職場が増えている中で、お互いが気持ち良く働ける様に相手に対して配慮が求められる。だからこそ、ビジネスシーンというオフィシャルな場では、自分の「好き」の前にまずは前提条件を整えるところから始めたい。
僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。
皆様も、良い一日を。