繊維の種類9:綿のメリット

おはようございます。
今日もまた一桁台だけど、晴れていてそこまで寒さを感じないありがたい天気。

さて、最初の素材ということでかなり前置きが長くなってしまったけれど、布の素材としての綿の特徴を見ていきたい。

綿(コットン)

綿(めん)はアオイ目アオイ科ワタ属に属する植物「ワタ」の種子から収穫された繊維。このコットンフラワーのポンポンの状態から引き延ばして撚って糸にしていく。
今日はさっそく綿の持つメリットを見ていこう。

●冬は暖かく夏は涼しい

コットン(綿)は、冬は保温性があって暖かく、夏は通気性や吸水性に優れたサラサラの着心地で涼しく快適に着用できる。夏でも涼しく感じるのは、コットン(綿)の中心部分が空洞になっているため。
空洞になっていることで風の通り道ができ、コットン(綿)が汗を吸収して放出する際に、気化熱が発生して温度を下げることで、涼しく感じられる。
また、寒い冬の時期ではジャケットやコートを羽織ることで空洞に空気層があることで熱が放出されにくくなる。体温を外に逃がさず空気の層となってとどまることで、暖かさを保ってくれる。

●耐久性が高い

コットン(綿)は他の天然繊維と比較すると、水に強くて耐久性が高いという特徴がある。強度があり、毎日の洗濯でも生地が傷みにくいため、下着はもちろん、汗をかいて洗濯する頻度が高い夏の衣類にはピッタリ。
また、コットン(綿)は耐熱性にも優れ、問題なくアイロンがけができるので、シワができたときの対処も手軽にできます。さらに、天然繊維の中でも比較的虫に食われにくく、衛生的に長く愛用できるというメリットもある。

●通気性や吸水性が良い

コットン(綿)は、先にも紹介したように、中心部分が空洞になっていて風の通り道があるため、通気性がいい。また、コットン(綿)は吸水性が良く、汗などの水分もすぐに吸い取って外へ発散してくれるというメリットもある。
よく汗をかく夏の時期でも蒸れにくく、サラサラした着心地で快適に過ごせるので下着などのインナー素材によく使用されている。

●肌触りが柔らかい

コットン(綿)素材は、ふんわり柔らかなやさしい肌触り。コットン繊維自体、繊維端が尖っていないため、紡績後肌に触れてもチクチクしにくいことに由来する。肌に直接触れる下着にはピッタリの素材で、敏感肌の方でも心地よく快適に過ごせるのが特徴。

●染めやすい

コットン(綿)は染色時に気温や圧力に左右されにくく、染まりやすいため、さまざまな色や柄を楽しめるというメリットもある。
繊維(糸)の状態で染める「先染め」、布になった状態で染める「後染め」、化学繊維では難易度の高い、製品化して染める「製品染め」もコットン(綿)なら可能となる。

●静電気が起きづらい

コットン(綿)や麻などの天然素材は吸水性や吸湿性が高く、ポリエステルやナイロン素材と比較すると約3~17倍の水分率がある。
保湿性が高いことで電流を逃がしやすくなり、静電気が起きづらい。パジャマや寝具の布団カバー、シーツにとり入れると、睡眠時も快適な着心地で、静電気対策ができるため、寝具におすすめの素材でもある。

こちらの文章は以下のリンクを参考文献として使用しています。

https://www.gunze.jp/kigocochi/article/1k202209-04/


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。

皆様も、良い週末を。

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