金14:金の加工技術(切廻し)
おはようございます。
今日は昨晩の雷なんてなかったかのように雲間から青空が覗く、日差しがマイルドな朝。
金を金属同士で合わせて使う地金ではなく、木工や漆に使われる金素材について、以下の4つを学んでいく。
金箔
切廻し
金粉
金泥
今日は二つ目の切回しを見ていきたい。
切廻し
切廻しと聞いて「ああ、あれね」となる人は、余程金に関して知識が豊富な方に違いない。僕も当然今回こうやって調べるまで、せいぜい「ふわっふわな金」くらいにしか思ってなくて、これに名前があるなんて思ってもいなかった。
切廻しが何かというと、百聞は一見にしかず、見てもらった方がわかりやすいので、今回学ばせていただいたサイトからお写真もお借りしてご紹介したい。
これを見ればみんな「ああ、これね」となるだろう。
「切廻し」とは「断ち屑」と呼ばれる、金箔を正方形に断った時に落としてしまう部分の事。金箔と比べ安価であるため、シートの形状を必要としない小物・彫り物などの箔押しや料紙の装飾等にふるいにかけて細かく粉砕する砂子振りの際には、金箔より効率よく安価で仕上げることができる。
また、近年では切廻し用に箔を打ち、細かく砕いたものも用いられる。
金粉と一緒にされがちだが、ご覧の通り切廻しは「粉末」ではない。
粉末状の金は黄土色になるため、黄金の輝きはありません。 これに対し、フレーク状の切廻しは金箔の豪華な輝きは保たれている。そのため、 美しい金色に輝きを生かして、工芸美術だけでなく、お酒やふりかけなどに使われるので、それで見たことがある方も多いだろう。
もちろん、元々は金箔、溶かせば新たな金に再生することもできる。
*上記の情報は以下のリンクからまとめています。
切廻しは、金箔と金粉の間の状態と言えるが、素材が増えればより表現の幅、使いやすさが広がって金の美しさをよりさまざまな場面で楽しめるようになる。金箔の切れ端という本来は残り物であるものも、金箔に仕上げる職人の努力を最後の最後まで使い切る日本人の「もったいない」という価値観と創造性の結果、名前がついて命を与えられているのが嬉しくなる。
僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。
皆様も、良い一日を。