お茶の葉8:発酵茶(紅茶)の種類 中国編

おはようございます。
昨日の夕方からの雨からのみぞれなんかなかったかの様に晴れ、でも放射冷却か冷え込みが厳しい朝。

今日はチャノキの葉っぱ(及び茎)を発酵の程度によって大きく4つに分かれる中でそれぞれを掘り下げていきたい。

  1. 不発酵茶(緑茶)

  2. 半発酵茶(中国茶の白茶、黄茶、青茶)

  3. 発酵茶(紅茶)

  4. 後発酵茶(黒茶)

6回目の今日は、昨日発酵茶の加工過程と特徴を見てきた紅茶のより細かい種類を見ていきたい。

紅茶の種類

紅茶となり20数ヵ国で生産されており、お茶の全生産量の約70%を占めている。産地の気候風土によって品質や香味にそれぞれの個性があり、産地名がそのまま銘柄として使われいる。
品種で大別すると、熱帯性の喬木(キョウボク:背丈の高い木)大葉種であるアッサム種、温帯性の潅木(カンボク:相対的に小さい人の背丈以下の木)小中葉種である中国種に分けられる。そして、タンニン量が多く香味濃厚なアッサム種と耐寒性とデリケートな香味の中国種を交配させて、それぞれの特徴を活かした品種も多くみられる。数ある紅茶葉の中でも、世界三大紅茶といわれる銘茶として、 インドの「ダージリン」、スリランカの「ウバ」、中国の「祁門(キーモン)」が挙げられる。この三大紅茶の産地であるインド、スリランカ、中国のそれぞれ有名な茶葉を見ていこう。

中国

満を持して最後にご紹介するのは、お茶文化発祥の地とされる中国。
紅茶の発祥の地である中国は、お茶の総生産量は世界第1位だが、紅茶に関しては生産量、消費量ともに少ない。安徽省(あんき省、上海のより内陸部)で生産される「キーモン(祁門)」は世界三大紅茶のひとつに数えられ、独特の風味が東洋的であるとヨーロッパで珍重されてきた歴史がある。生産は安徽省より南西に広がるエリアで幅広く作られている(湖南省を筆頭に広東、雲南、江西、安徽、広西、貴州、海南島が挙げられる)。中国のお茶といえば福建省などが思い当たるが、ここに挙がってこないあたり、一つのものにフォーカスした方が生産効率も上がるし地域によって茶葉や作るものを変えているのだろう。
中国では、中国の伝統的手法による、キーモンに代表されるようなリーフタイプの「工夫紅茶」と、19世紀末にイギリス人によって開発された近代的機械で作られるブロークンタイプの「分級紅茶」、また近年ではCTC紅茶(細かい粒状。CRUSH(押しつぶす)、TEAR(引き裂く)、CURL(丸める)の頭文字をとったもの。)の需要の高まりに伴い、その生産も始まっている。

キーモン“Keemun”

世界三大紅茶のひとつとして数えられている「キーモン(祁門)」。「キーマン」「キームン」と呼ばれることもあります。中国は上海の西に位置する安徽省祁門県(標高約1,500m以上)で生産される古典的な紅茶。
ただ、生産時期が6~9月と短くごく少量しか採集されない。特に8月に摘まれるものに最高級品があり、ときには異常な高値が付くこともあります。蘭やバラに似た香りのほか、独特のスモーキーフレーバーはいかにも東洋的で、キーモンは古くからイギリス人に珍重されてきた。葉の色は黒いが澄んだ明るい水色が特徴的で、ストレートで飲むのに適しているが、渋みが弱く甘みがあるためミルクティーにするとその独特の風味を楽しめる、らしい。生産が少なく、10以上の品質ランクに仕分けされるため、特級茶には偽物も多く本物に出会うのは難しいと言われている様だがいわゆる中国茶と飲み比べてみたくなる。

歴史は古いものの本国では当然の様に中国茶が親しまれていて、ヨーロッパ(特にイギリス)に距離的・経済的(植民地など)に近いインドやスリランカなどでも多くの紅茶が作られていることで、決して大きなシェアや存在感ということはないが本家としての矜持は示し続けている様だ。

明日は一般的な紅茶のグレードに関して見ていこう。


*上記の情報は以下のリンクからまとめています。

https://www.ocha.tv/varieties/classification/

https://www.karelcapek.co.jp/tealaboratory/8433/


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。

皆様も、良い一日を。

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