カイロ for the world
おはようございます。
ミラノでは緯度も高くて夜には平気で0℃を下回る感じだったけどホテルはセンラルヒーティングであったかかった。それに対して、東京は気温的にはさほど寒くないけど我が家は築40年を超えた角部屋で窓も多くて冷え込みをより強く感じる。
週末から大寒波?みたいなので、特に日本海側では特に気をつけていただきたいところだけれど自分も暖房や厚着に加えてカイロとかも備えよう。
あんなに果てしなく寒いのに、カイロをミラノはじめ海外ではほとんど見かけない。今回ミラノの寒さに怯えて1日一つで10個持っていったけど、建物内は暖かいので使わずに済んだ。余ったカイロを持って帰るよりは、とバイイングの後に実家に帰るイタリア人同僚にあげる(引き取ってももらう)と『お母さんが喜ぶ』といってありがたく受け取ってもらえた。いかに建物の中は暖かくても外に出ると深々と冷える。緯度もあるけど大陸特有の地面から底冷えする感じに加えて空気の冷たさが堪えるのだ。
そんな彼らには、特に外で作業する人たちにはカイロなんてもってこい、というか必需品のように思える。
カイロの歴史
カイロはカタカナで書くから海外のもののような気がするけれど、そもそも懐炉と書く日本の発明なのだ。
古くは平安時代から江戸時代に、石や砂、時には塩などを温めて布で包んて懐に入れて温めていた温石(おんじゃく)と呼ばれていたのが発祥とされる。
明治・大正には、木炭やベンジンなどを金属容器の中で燃焼させて暖を取るようになり(見出しの写真がそれ)、今のような使い捨て回路が登場したのは僕が生まれた1980年前後、昭和50年代と比較的新しい(?笑)。
最近では、使い捨てカイロほど暖かくはならないもののUSBで充電できる電子カイロも出てきていてこれらは海外にも輸出されているようだ。
使い捨てカイロ
使い捨てカイロは鉄が酸素と反応して酸化鉄になる際に出る熱を利用している。それに、その作用を活発化させる酸素提を提供する活性炭や水分を取り込み鉄粉をサラサラにするバーミキュライトや参加を助ける塩(塩化カリウム)などが入っている。これらのお陰でサイズに関わらず半日近く安定した暖かさを手軽に享受できる、という訳だ。
活性炭のおかげで使い終わったカイロは、一時的にだが消臭効果や吸湿効果が期待できるので靴箱やクローゼットに入れて再利用もできる。
暖を取るだけでなく、歳をとってくるとガタが出始めた体にも効いてくれる。冷えてカチコチになった腰に貼っておけば、暖かさを感じながら腰痛も和らげてくれるからありがたい。くれぐれも肌に直接当てて低温やけどしないようにだけ気をつけて、身体もやさしく労ってもらおう。
僕自身一般名称だと思って「ホッカイロ」って呼んでいたけど、「ホカロン」のような商品名だったよう。地方によっても各地で愛称がありそう。
冷え込みが厳しくなる週末に備えて、皆様暖かくしてクリスマスの週末を過ごしましょう。
そして、もっと海外でも広まって、この手の平サイズの幸せをより多くの人が享受できます様に。
僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。
皆様も、良い一日を。