金7:金の加工技術
おはようございます。
今日は昨日の曇り空を引きずって厚く立ち込めた雲から大粒の雨が降ってきている。
さて、金が素材としてどのように金属素材になるかを見てきたが、今日はその素材を使ってどう工芸品に仕上げていくのか、金に限らず金属の素材の加工技術の種類を見ていきたい。
金工
金工とは、金属を使って、金属が全般的に持つ「熱すると溶ける」「たたくと薄くのびて広がる」という特徴をうまく生かしてつくられる工芸品を指す言葉。日本では弥生時代以来の長い伝統を有する技法が使われている。
金工の制作工程は以下の3つのステップがある。
金属を選ぶ
溶かして形を作るか、叩いて形を作るか
模様をつける
1. の金工に使われる金属には、昔からある五金(金・銀・銅・錫・鉄)と、混ぜて使う合金がある。金をベースとした合金に関しては、金3: 金の種類:カラーゴールドで学んできた。
なので今日は、2. どのように作るか、3. どのように模様をつけるのか、それぞれの技術のバリエーションを見ていこう。
金工の種類
金工の工程の2. のどのように形を作るか、に関しては大きく2つに分けられ、3. のどのように模様をつけるか、を加えた加工方法には以下の3つがある。
2-1 溶かした金属を型に入れて形づくる「鋳金」
2-2 金属をたたいて形をつくる「鍛金」
3 形のできあがった金属に模様をつける「彫金」
今日はこの3種類の加工方法の全体像を見ていく。
鋳金
金属が高温で溶けるという性質をいかし、型に流し込んで固めて形をつくることを鋳金という。型をつくる作業が最も重要とされ、主に蝋型・惣型・込型・吹分という種類がある。
蝋型
惣型
込型
吹分(ふきわけ)
鍛金
金属のたたくと伸びて広がるという特質をいかしたつくり方が鍛金。金属はそのままではかたいので、熱してやわらかくしてたたくという作業を何度も繰り返す。
鍛金でつくる主な模様には「接合せ」「木目金」がある。
接合せ(はぎあわせ)
木目金
彫金
金属の表面に鏨という特別な刃先のノミを使って、様々な形の模様を線で彫ったり、掘った部分に別の金属を埋め込んだりするものが彫金。以下の様な種類がある。
彫り
象嵌
布目象嵌
打ち出し
*上記の情報は以下のリンクからまとめています。
いわゆる金の加工というわけではないけれど、素材としての金で作られる工芸品はあくまで金属の一部としての扱い方となるので金属の加工方法と同じになる。金単体の話とは少し離れるが、この3つの加工方法を掘り下げていこう。
僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。
皆様も、良い一日を。