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繊維の種類31:ラマについて

おはようございます。
今日は3℃とこの時間帯としてはまだ暖かいくらいに気温だけど、ここ数日乾燥がよりすごくて流石に加湿器をまわし始めたけど、それでも朝になると喉の辺りがいがらっぽくなる。2024年も残り5日、健やかに楽しみたい。

布の素材として、動物繊維の種類を毛繊維、絹繊維、羽毛繊維それぞれに分けて、まず毛繊維からアルパカ、ビクーニャを見てきたついでに同じ南米のラクダ科に属するラマも見ておこう。

動物の種類

ラマはリャマとも言われ(学名: Lama glama)、鯨偶蹄目ラクダ科の動物である。別名アメリカラクダ。

姿はラクダと似ているが、背中にコブはなくむしろ凹んで見える平らな背で、全身が毛で覆われている。アルパカやビクーニャと比べて首が短い。アルパカは耳が短く、足が短く結果腰が低いのに対して、相対的にラマはウサギのような長い耳を持ち、 足長で腰の位置が高い。
白い毛のものと茶色の毛のもの、白と茶色がまだらになったものがいる。足から頭までの体長は1m程度。頭から尻までの長さは2m程度。まつげが長く目がパッチリしている。

非常に近縁の動物として、アルパカ・ビクーニャ・グアナコがいる。このうち、グアナコを家畜化したのがリャマだと考えられている。これらの動物よりもリャマの方が圧倒的に飼育数が多い。

産地

南アメリカのアンデス地方、ボリビアを中心にペルー南部からアルゼンチン北部にかけて、高度4,000m付近に生息している。性格はおとなしく、人に慣れやすいため、ボリビアやペルーの山岳地方では古くから家畜として多く飼われており、荷物の運搬用に用いられたり、毛や皮を衣類に用いたりしている(ただ、毛糸としてメインはアルパカで、運搬用がラマとされることが多い)。肉を食べることもあるが儀式などの特別な時以外はあまり食べられない。

寒冷で小雨なアンデスでは木材があまり無いため、リャマの糞が貴重な燃料として使われている。近年、都市部においては用いられることが少なくなったが田舎では現在もリャマの糞で煮炊きをしている人々がいる。

リャマの使役の一つに護衛リャマというものがある。外敵を警戒して撃退する性質を利用し、リャマを牧羊犬の代わりとして羊などの家畜の群れを守らせるのだ。去勢された雄、または出産経験のない雌を他種の家畜の群れに1頭だけ入れることでそのリャマは同種のリャマの群れを守るかのように振る舞うことが多いんだとか。犬と違って羊と同じものを食べるため群れと一緒に放牧させているだけでよく、性質によるものなので犬のように訓練する必要がないという点においては牧羊犬より優れている。

特徴

繊維の長さと太さが比較的均一で柔らかいが、アルパカよりは強度で劣る。アルパカとラマの混血である種類からは、細くて光沢感があり、高級品になる毛が採取される。

生産

ラマ繊維は、年に1回剪毛せんもうされます。

ラマは上野動物園にもいらっしゃるようで、上野公園がラマの毛刈りをしたことをXで発信されていた。

上野動物園以外でも、市川市動植物園や長崎バイオパークでもこうした画像をアップされているのでみてみるとラマたちの生態もわかりやすい。

アルパカは剪毛しなければ伸び続けて保温性に優れた毛を持っているだけに夏場には(特に日本のようなところでは暑すぎて)熱中症になってしまうリスクがある。ラマも同様に(毛糸目的というよりも)メンテナンスとして夏前に毛を刈ってあげているようだ。
なので寒いところに生息しているのでウールよりも暖かいが、毛糸用としてはアルパカが多く飼育されていて素材としても光沢が出て高級感があることからもアルパカの方が重用されている、という状況で流通量もラマはそこまで多くない、というところのようだ。

明日は、ラクダの仲間たちもひと段落したところで羊に戻ってモヘアを見ていこう。


こちらの文章は以下のリンクを参考文献として使用しています。


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。


皆様も、良い一日を。

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