自己評価を低くするネガティブな価値観を手放すセルフワーク
これまでの記事はこちらを参照ください。
今回は、自分の中に見つけたネガティブな価値観に向き合うセルフワークをご紹介します。実際にみなさんの中に浮かんだ価値観を紐解くことで、要らないものは「もうその考え方は採用しません」とスルーしたり、「100%そうとは限らないよね」と基準を緩めることができるようになります。
例)意見を否定される(A)とすごく傷つく(B)
①言葉の定義をする
Q、Aってどういうこと?
・自分の意見と逆の意見を言われる
・こちらの意見に賛同してくれない
・よく分からないと相手に言われる
・本筋から逸れてると相手に言われる
Q、Bってどういうこと?(Bになったらどうなると思う?どんな気持ちになる?)
・人格を否定された気分になる
・嫌われたかなあ
・拒絶された感じ
②エピソードを思い出す
Q、思い浮かぶエピソードは?(直近のことでもOK)
・会社の会議で勇気を振り絞ってアイデアを発表したものの、「それは現実的ではないのでは?」とすぐに否定された。
③感情を感じる、当時の自分の様子を解釈する
Q、そのとき心の中でどんなことを思った?
・モヤモヤした
・分かってもらえないんだとイラッとしたし悲しかった
・また意見が採用されなかったから意欲がなくなった
Q、そのときの心境・感情は?
・悲しい
・寂しい
・むかつく
・やる気なくなった
④心の奥底の願望を言語化する
Q、本当はどうしたかった?どうしてほしかった?
・せめて、「確かにその意見も一理ある〜」など寄り添う一言をつけてほしかった
・いいねえとまずは受け入れて欲しかった、できれば賛同してほしかった
⑤他のエピソードも思い出す
Q、同じようなエピソードある?(③よりさらに遡って、学生や子どもの頃を思い出してみよう)
→また③④の質問をする
<ひとしきりエピソードを思い出して感情や本音を感じたら…>
⑤価値観を緩和する・許可する
Q、どうするのが気分がいい?ほっとする?
その価値観を選んでもいいし選ばなくてもいい、と言われたらどう思う?
その価値観を採用するかは毎回その場で自分が決められるとしたらどうしたい?
・いちいち周りの人の反応に振り回されない
・意見に賛同されなくても私のことを嫌っているわけではない
・率直に意見してくれてありがとう、と相手に伝える
ひとしきりエピソードを思い出して感情や本音を感じることがとても大切です。また、明確な答えや正解は存在しません。自分の気持ちがふっと緩まる感じ、安心感、楽になった感覚がひとつの指標です。静かで落ち着ける場所で、ゆっくり自分と会話する時間を取りましょう。
自分を苦しめる価値観(ファンデーション)と向き合うプログラムを受けている方のお声も載せておきます。
Q、自分を苦しめる価値観と向き合ってよかったなと思うことは何ですか?
・自分が感じていることを言葉にして改めて感じて知ることが出来たこと。今まではなんとなくモヤモヤという感じでした。
・涙が出るほど感情が動いた後、解放されたような楽になったような気持ちが経験できたこと。
Q、自分を苦しめる価値観と向き合っていることで、実生活や心境にどんな変化があると感じていますか?
・こう思う自分がいると知れたことで少し気持ちに余裕が生まれる気がします。
・気持ちが苦しくなった時に、楽に考えられる事ができるようになってきました。
自分を苦しめる価値観(ファンデーション)には浸透度に段階があります。浸透度が高ければ高いほど、強く信じて疑わない状態。無意識レベルで思い込んでいるファンデーションを見つけて緩和・許可するには時間が必要です。決して自分を責めず、丁寧にひとつひとつの思いを言葉にしていきましょう。
例 女性は結婚しないと幸せになれない
↑周りの人に「結婚しなくても幸せになれるんじゃない?」と言われたらどんな反応を示すか
■レベル1 ただ勘違いしている →すんなり受け入れられる
例)「あっ、そっかー。確かにそう考えることもできるよねー。」
■レベル2 頭では理解している →言ってることは分かるけど腑に落ちない
例)「そうはいっても…やっぱり結婚しないと幸せは手に入らない気がする」
■レベル3 思い込んでいる →違う価値観や意見を拒絶する
例)「いやいや、結婚しなきゃいけないに決まってるでしょ」