場所見知りする、大人気ないワタシのこと。
「人見知り」という言葉はよく知られているが、「場所見知り」という言葉はあまり知れ渡っていないと思う。
「人見知り」でググると、意味が表示されるのに「場所見知り」でググっても意味が表示されない。この言葉は造語なのかもしれないと考える。
上の子がまだ赤ちゃんだった頃、生まれて数ヶ月はポヨーンと生きてウゴウゴしていただけの生き物だった。それが少し人間味?を帯びてくると表情も豊になってくる。
ベビーカーに乗せてスーパーに買い物に行き、お店の人に話しかけられてもポヨーンとしていたのが、急に泣き出す。
「あら、人見知りが始まったのかもね」
とお店の人が口にして、笑顔でその場を去る。
それに加え、いつも行かない場所に連れて行ったりすると、キョロキョロして不安そうになり、そこでも泣き喚いたりする。
こんなとき「場所見知り」という言葉を使っていたのを思い出す。
場所見知りする、大人気ないワタシのこと。
さすがに泣き出したりはしないのだが(笑)、ワタシは「場所見知り」というのをしてしまう人だと思っている。
降りたことのない駅で下車したとたん広がる街並みに、異常なくらい反応して落ち着かなくなることが多い。
それから、初めて入る建物の中で、しばらく座っていないといけない時などは、帰りたくて帰りたくて泣きたくなるのだ。
子供の進学の際、「学校見学」というのが必須なのだけれど、付き添って行くたびに「帰りたい」というワタシに、娘は呆れ顔だった。
ちなみに、特に霊感が強いとか、何か見えちゃうとかいうことは一切ない。むしろスピリチュアル系に関しては鈍感だと思っている。
こんな大人のワタシが場所見知りしたところで、誰も困らないのだけれど、最近ふと気づいたのだ。
カメラを持つようになってから、場所見知りという特性が活かされているのではないかと思ったのだ。
ドキドキしてしまう建物に、ピントを合わせてシャッターを押す。
そうすると何かを確認できた気持ちになって、少し落ち着く。
カメラがワタシの中で安定のアイテムになったことが、ちょっと嬉しい。
我ながら「ドキドキしてしまう建物」って何だよ・・・って思いながら
今日の note毎日更新は、これで、おしまい。