自己肯定と自己受容の違い(アドラー流)
自分へのダメ出しを止める
自己肯定感を上げようとするよりも、おススメは、”自分へのダメ出しを止める”ことです。
これ完全に、自己否定です。(←アドラー流に言えば、自分に言い訳してるってコトです)
どんなに自己肯定感を上げようとしても、自己否定の方が強力なので、苦しくなります。(←私はそうなってました(;'∀'))
自分へのダメ出しとは
・どうせ私なんて
・いえいえ私なんかに
・もう、また忘れ物してるわ、(呆れる自分)
・なんでこんなこともでけへんねん
・やっぱり、私嫌われてるかも
・(何もしていないのに)私なんかアカンことしたかな?
・ほめられても素直に受取れない
口ぐせかもしれないし、謙遜と思っているかもしれないけれど、、、
自分へのダメ出しは、色んなバリエーションで繰り返している人が多い気がしています。
だから、自己肯定感を上げよう!なのではないでしょうか?
自己肯定感とは
Wikipediaで検索すると
自分の「在り方」を積極的に評価し、肯定する感情だとあるものの
研究者の方々により様々な定義が提唱されている。と書かれてあります。
その様々な定義を見ていても、「十人十色」
言わんとすることは、共通している気がしますが言葉の表現が異なるので受取り方も変わってくる気がします。
自己受容とは
自己受容とは、「ありのままの自分を受け入れる」ことで、良い所もそうでない所も全部自分だと認めることです。
アドラー心理学の本を読んでいると、「自己受容」と少し聞きなれない単語で表現されています。
前出の自己肯定感の定義にも被るところが多いと思っています。
その違いはどこだ?
私の捉える所ですが、何を基準に自分を受け入れるかの違いです。
自己肯定感:良い所を積極的に評価し、肯定する
自己受容:良い悪いに区別をつけずどちらも評価せず、ただ認める
自己肯定感が高くなると、何か苦手な所がある自分を避けようとする可能性が含まれている感じがします。
対して、自己受容は、誰だって得手不得手あって当然!くらいのスタンスです。
自己肯定感を高めてみようと試みた
過去に、自己肯定感を高めようと、”ポジティブ思考”にハマったことがあります。
出来事を、ポジティブに捉えることが、子供の頃から得意だった私は、本を読んですぐに取組むことができました。
”できるできる”
”大丈夫、きっといいコト待ってるよ”
周りから、「何でアンタはそんなにポジティブで羨ましいわ」と言われました。
ところが、あるときから、すごく疲れてきました。
自分の気持ちを抑え込み、誤魔化してポジティブであろうとしているのですから当然でした。
自己受容に取組んでみた
悪い所も自分と認めるのは、最初は苦行でしかありません。
そんなヤツアカンやろう!って思う自分を発見するから、目を覆いたくもなります。
しかし、どうしてそんなヤツになったのか??
と、自分と向き合っていくと、自分の存在価値を死守するために、当時の自分が考え付いた自己概念から始まっているのです。
言葉も上手く使えない、自分を表現できない幼い子供が必死で(記憶にないですが)考えた結果だとしたら、そんな自分を責められないです。
そのとき、自分が一番声をかけてもらったらうれしかったであろう、
「すごい、よくがんばってる、ありがとう、大好きだよ!」っていう気になってきました。
頑張って生きてきている自分を認めてみる
全部自分が大切だったからだと認めてみましょう!
自己否定がごっそりあることにも気づかず、自分にダメ出しをしてきた人生がツラくないわけはありません。(←これ、私でした^^;)
それでも、今コレを読んでくださっているとしたら、何か思い荷物を下ろすヒントを探されているのかもしれないですよね。
それって、自分のことを大切にしたい気持ちがあるからではないでしょうか?
そんな自分の気持ちを素直に認めてみませんか。
自己否定や劣等感を否定しない
ダメな自分、劣等感で悔しさを感じた自分をまず認めましょう。
悔しいけどそれを認めず「アイツ、〇〇はアカンやん」と批評したり
悔しいのを言い訳に「私なんて何やっても下手やから」と自己否定したりすることありませんか?
アドラーは、劣等感は人間が成長するために必要だと言います。
足の早い同級生に負けて悔しさを認めるから、「よし、練習するぞ!」と行動に移れるのではないでしょうか。
すると、劣等感をバネにしているから健全に進化していけるのです。
それをせずに、「自分ってダメだな」と思う自分はダメと思うと余計に苦しくなります。
しかし、それでも頑張って生きてる自分って、スゴイ!んですよ、本当は。
普通である自分に許可を出す
得手不得手あるのが普通です(←例えばイチロー選手だってそうです)
だから、そういう自分で良いと許可することが大切です。
自己受容は、自分の状態(感情)を認めることです。
あ、最初はめちゃくちゃ抵抗あると思います。きっと。絶対(笑)
自己肯定感をどうしてあげたいか?というと、
・自分のやりたいことをサクッとできるようになりたい
・NOをハッキリ伝えられるようになりたい
・自分のやりたいことを見つけたい
などができないから・・・だったりするのではないでしょうか?
自己受容進めていくうちに、自己肯定感高めようとか意識しなくても、これできるようになりましたよ♪
自分の未知なる扉を開けて一歩前に踏み出そうと思われるなら、自己受容にシフトされることを検討されてみてはいかがでしょうか?