11月8日の皆既日食観測
みなさん、こんにちは。
次回、紫がたり 第百七十三話 薄雲(一)は11月16日(水)に掲載いたします。
本日も独り言です。
先日の満月の宵には世紀の天体ショーを楽しまれた方もいらっしゃったでしょう。
平安時代の物語を書く私にとって月という天体はとても身近なものです。
何しろ平安人は太陰暦で生きておりましたし、完全な夜型パリピ、月を詠みこんだ歌も数多く残されております。
ちょっと話は違いますが、弊社取扱いのブランドも月と関わりがあるブランド名なんです。
Hulchi Belluni(マルティーヌ・フルの創造する美しい月)
DER MOND(ドイツ語で『月』)
月はロマンチックな天体ですが、不思議ですねぇ。
数々のブランドがありますが、私が縁を結んだのはどちらも『月』をテーマとするブランドでした。
話は戻りますが、皆既月食はいかがでしたでしょうか?
部分月食なども含めると何度も見たことがあるものですが、やはり何度見ても不思議ですよね。
どういう仕組みで月食がおきるかわかっていてもやはり見ずにはいられません。
平安時代には陰陽寮というものがあり、陰陽博士たちが所属しておりました。
彼らの仕事は天体を観測して暦を作り、吉凶を占ったわけです。
貴族たちは朝起きるとまずこの暦を確認して、その日の行動を決めました。
物語にもよく出てくる以下のものがそうですね。
『方違え』・・・出かける方向に中つ神がいらっしゃると、一度違う方角に出掛けて目的地に到着する。自分の邸の方角に障りがあれば、どこか知人の邸に非難する、などなど。
『物忌み』・・・出かけると良くないことが起こるといわれていて、家で慎むこと。
まぁ、平安の貴族たちは食の存在を知っていたので、心持ち的には現代の我々同様に天体ショーを鑑賞したことでしょう。
そう考えてみると親しみが湧きますね。
ところでまだ誕生したばかりの人類ではどうだったのでしょうね。
「ギャートルズ」くらいの頃ですね。
きっと「不吉だ~」とか大騒ぎしていたりしてww
そもそも彼らは獲物を追いかけて生活していましたから、昼には狩りをして夜はバタン、キューで月食に気付かなかったかもしれません。
そうなると日食の方が恐怖だったのではないでしょうか。
秋の夜長には色々な考えが湧いてくるものでした。