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新生児期の記録


食事のこと

初めて授乳したときのことはきっと忘れない。お腹減ってワンワン泣いてるところにおっぱいを差し出すと、何の躊躇いもなくバクっと加えて思いっきり吸われた。『痛い!』思ったよりもずっと痛くて思わず声が出た。

その後、決して下手ではない吸い方と、決して少なくない分泌量だったのに、なぜか母乳量は増えることはなかった。ほぼミルクよりの混合で退院。

正直、混合でいいと思った。おっぱいマッサージは涙が出るほど痛くて、全然母乳量増えないから眠れない。母乳育児がこんなに大変だなんて思わなかった。術後の身体はフラフラで、ホルモンのせいでメンタルもボロボロ。母乳育児で頑張る気力はなかった。世の中のお母さん、ほんとにすごい。私は根性がなかった。

そうは言っても、混合も大変だったな。夜中に作るミルクは寒いし孤独だし子どもはかわいそうだし吐き戻しは多いし。ひとつ良かったのは、夫がミルクをあげてくれたこと。慣れないながら、一生懸命ミルクをあげよう、ゲップを出そうとしてくれた。

睡眠について

至って普通の子だろうと思う。ミルクを飲んでスッと寝てくれることもあれば、抱っこをずっとしてないと寝てくれないこともある。ベビーベッドで何時間も眠る日もあれば、置いただけで大泣きして全然使えないこともある。

辛いのはやはり夜。泣き止んでくれない、寝てくれない、寝たと思ったら2時間後に起こされる。これほど辛いことは、仕事を含めても人生で初めてだった。

最初は昼夜逆転を直すことに専念し、朝は7時に朝日を浴びる(直射日光じゃなくてもいいらしい)ことでセロトニンを分泌させ、それが夜にメラトニンとなって眠らせてくれるらしい。昼寝はリビングで明るく、できるだけ生活音に慣れさせて…だけど赤ちゃんと2人きりだし、どうしても昼寝は静かになるし私も一緒に寝たかった。このせいなのか分からないけど、音には敏感で物音ですぐ起きてしまうようになったのは困った。

先天性股関節脱臼について

何となく覚悟はしていたけど、疑いがあると退院前に言われたときは泣いた。逆子の女の子はリスクが高い…そんなことを知ったのは出産直前だった。逆子になってしまったのはきっとわたしのせい。装具をつけなきゃいけなくなったらどうしよう、ごめんなさいごめんなさい、泣きながら子どもに謝った。

すぐに大きな病院に紹介状が出たので受診すると、一つ目の病院ではエコー検査が出ないため「分からない」。二つめの病院でエコー検査をすると「脱臼していると言っていい」とよく分からない言い方。ただし月齢が低いため、厚オムツ対応で様子を見るよう言われた。

厚オムツっていうのは、普通にオムツをした上にひとつ上のオムツを被せ、間にもう一つ畳んだオムツを挟むという、オムツ3つ使い‼️最初はオムツのボリュームが凄すぎて違和感が凄かったけど、結果的に横モレがほぼなかったので助かった。

また横抱きは禁止。コアラ抱っこをするよう指導される。横抱きができないのはすこし不便だったし、この月齢でコアラ抱きは大丈夫なのか不安だった。

私の体調について

とにかく泣いてばかりだった。身体はボロボロなのはもちろんだけど、メンタルが想像以上に酷い。毎日毎日オムツ替えて授乳して寝かしつけして、何をしてるんだろう、なんで産んだんだろう、こんなはずじゃなかった、知ってたら産まなかった…なんて、本当にネガティブなことばかり考えて。夫が仕事に行くたびに不安で泣いて、遠方に住む母が5日間ほど来てくれたけどえらく心配させてしまった。

今思うと新生児時期は貴重で、もっと子どもを観察しゆっくり過ごすべきだったし、新生児時期を楽しみたかった。だけど、初産だもの。子どもと一緒に泣いて、くよくよばかりしていたあの時間も、過ぎてしまえば良い思い出。

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