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1. 最後の日に何を話しますか?



3月は別れの季節ですね。

特に先生という職業は、卒業式や離退任式など、別れが毎年必ずやってくるので、その節目を強く感じやすい職業だと思います。

その中でも自分が異動する年は学級の解散という別れだけでなく、実際に子どもたちとの別れがあります。学級では子どもたちとしっかりと別れの時間がありますが、離退任式は全校児童との別れの時間。

旧担任をしていた学年の子どもたちも会場にはいるでしょう。

異動は数年おきにしかないので、いざ自分が離任する時には一体何を言ったらいいんだろうと悩む先生も多いかもしれませんね。

私は講師歴が長く、離任式を何度も経験しているので、自分の経験を交えつつ、少しでもあいさつに悩む先生のヒントになればと思い、今回はポイント5選を紹介したいと思います😊

2. あいさつポイント5選!


【①自分の体験から話す】

「先生は小学校3年生の時に病気になり1年半もの間、学校に通えない時期がありました。病院の天井を見つめながら『どうして自分ばかりがこんな目にあうのだろう』と病気になったことを責めてばかりいました。だけどその時に気付いたんです。学校で勉強ができること、友だちと遊べること、先生に会えることなど、当たり前ではないんだなということに。だから病気が治ったら、精一杯、日常の当たり前に感謝して生きようと誓いました。

みなさんも学校に来たら一緒に遊んでくれる友達がいる。勉強を教えてくれる先生がいる。家に帰ったら温かいご飯があって、おかえりと迎えてくれる大切な家族がいる。これって当たり前なのでしょうか?いろんな物事に感謝して過ごしていける人になってほしいなと思います。先生は○○小学校に来れたこと、そしてみんなに出会えたことに感謝しています。ありがとうございました。」

こんな感じです。自分の体験談からの話であれば感情がのるし、話しやすいかと思いますので1つの例です✨

【②全学年にむけてメッセージ】

一年生から順にメッセージを言ったこともありました。

「1年生~~でしたね。2年生~~ことがありましたね。3年生は~~でした。4年生~、5年生~、6年生~(卒業した6年生がその場にいたら)みんなありがとう!」

こんな感じです。それぞれの学年が“次くるぞ!くるぞ!”と期待しているのが壇上からわかったのが可愛かったです笑長く勤務した学校ではオススメの語りかもしれませんね😊

【③好きな言葉を引用して話す】

「先生は“笑う門には福来る”という言葉が好きです。この言葉には~。そしてこんなこと~~がありました。だからみなさんも~~。」

例えばこんな感じです。

【④その年の時事から話す

「今年はオリンピックがありましたね。そのオリンピックの時に~~。」
など、こんな感じでその年の時事から話すこともできます。

この2つの良さは、出だしで興味を惹きつけやすいということですかね✨

【⑤離任の先生みんなで言葉を繋ぐ】

大規模校など、離任の先生が多く、時間の都合上、言葉が言えない学校もあると思います。そういった大規模校の時に、先生方皆で言葉を繋いだことがありました。

【〇〇小の大好きなところ】というテーマで
「元気なところが大好きでした!」
「挨拶上手なところが大好きでした!」
「何でも頑張るところが大好きでした!」

と1人1人の先生がリレー形式で言っていきました。“人数が多いので、教頭先生が代表で言います”となる学校の時もあったのですが、私はこの方式はすごくお気に入りでした✨1言だけなので緊張もなしでした笑!

【ちなみに退職が決まっていた去年は…】

「WBCすごかったですね。皆さんは見ましたか?選手たちの活躍が本当にすごかったですが、特に大谷選手の活躍はさすがでしたね。そんな大谷選手ですが今までにたくさん残している名言があります。その中で“成功するとか失敗するとか関係ない。それをやってみることの方が大事”という言葉があるんです。先生も4月からやりたいことが見つかりました。大谷選手がくれた言葉のように、成功するとか失敗するとか考えずに、精一杯チャレンジしてみようと思います。みんなもチャレンジを大切に頑張ってね。今までありがとう。そしてさようなら。」

これは③好きな言葉を引用④その時の時事からの2つを掛け合わせたような感じのあいさつになりましたね。

離退任式はそんなに何度もやってくるものではないですが、いざ自分が話をする年になってみると、何を言おうかな~と悩みますよね。特に壇上から全校児童に向かってとなると…。

これら5つのポイントを参考にしてもらえばきっと何かよいあいさつが浮かんでくるんじゃないかと思います。少しでもお役に立てるといいです😊

3. 最後に


卒業式が終われば今度は学級最後の日がやってきて、異動や退職の先生にとっては子ども達や学校との別れがやってきますね。

学級での最後のあいさつは慣れた子どもたちといつも通り、言葉に想いをのせて話したらいいのですが、離退任式となると全校児童の前で話をすることになるので「何を話そう…?でもありきたりな言葉もな…?」と考える先生も多いのではないでしょうか?

…ということで私は講師歴が長く、離任式を何回も経験している方かなと思ったので、今回は記憶を辿って思い出してみました。

1年前に大谷選手の言葉を引用させてもらって話した時は、自分の置かれた環境と時期と名言がぴったりと重なっていたので、すぐに決まった気がします。

投稿を作りながらあれから1年か~、まだチャレンジは続いているな~と懐かしくもなりました!(昨年度の投稿です!)

きっとサラッと言える先生も多いかとは思うのですが、後からあれを言えばよかった!とならないように、子どもたちへ最後の言葉をしっかり伝えてあげてくださいね✨

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