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【週刊】中1男子 #31「その言葉遣い、あり?」

長男が保育園年長の頃、同じクラスに言葉遣いの荒い男の子がいた。オレ、食う、すげー、知らねー、などと言う。保護者は大学の先生で穏やかで丁寧な言葉遣いなのにどうしてこうなった?と不思議に思っていたのだけれど、年の離れたお兄ちゃんがいてその影響だったんだね、いま振り返ると。

我が家がいままったく同じ状況になっている。中1の長男と小1の次男。小1次男が保育園年長の頃、荒い言葉をクラス内男子に伝播していた・・すみません。

さて、今回は中1の言葉遣いの話。

言葉遣いが悪い。最低限、「死ね」だけは言ってはいけないと伝えている。友達とオンラインゲームをやっている最中に「死ね」と言ったらこっぴどく叱る。返事をしなければ、ヘッドホンを外して叱る勢いで。

しかし、乳児のころを思い出すと割と正確な日本語を話す子どもだった。電車が「もうきた」「もうこない」「まだくる」「まだこない」を完璧に言い分けてて、ほぅと思ったものだった。

でも、正確なことと言葉遣いが悪いことはあまり関係ない。
そして思い返せば、外では丁寧な言葉を今でも使える子なのである。

お医者さんにかかった時、管理人さんと世間話するとき、野球のコーチと話す時。学習相談でもしっかりしていると言われた。

外ではしっかりしている。家ではくつろいでいる、と思えばこれでもいいのだろうか?

人はいつも同じ「自分」でいるわけではない。場所や相手によって変わるもの。

平野啓一郎『私とは何か――「個人」から「分人」へ』を思い出した。中1男子とこの本について語れたらなあ。





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