妊活のヒント 「出産に至る確率」と可能性を高めるために
『出産に至る平均的な確率は「4回に1回」くらい』
このような情報を目にした方はいらっしゃるのではないでしょうか。
『質の良い卵子を毎月排卵しているわけではない』ため、
精子と卵子が受精して着床し出産に至る平均的な確率は
「4回に1回」くらいだという情報です。
『避妊をしない健康的な男女では 1年以内に約80%が妊娠する』
とも言われているようです。
日本産科婦人科学会による「不妊」の定義
「妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないもの」
一般的に「一定期間」=「1年」とされているのは
『1年以内に約80%が妊娠する』ということから来ていると思われます
『出産に至る平均的な確率は「4回に1回」くらい』
『1年以内に約80%が妊娠する』
自分なりに根拠となるデータを探しましたが、よくわかりませんでした。
おそらくこのようなデータがあるのでしょう。
◎これをどう解釈するかがポイントです
チャンスが「4回に1回」と考えてしまうと
○×××○×××○×××
のように思えてしまいます。
しかし、
××○○○×××××××
×××○×○××○×××
のようなケースでも「4回に1回」の確率です。
また、平均的な確率なので
①○×○○○××○○×××
②×××××○××○×××
③×××○××××××××
①~③の平均は 「4回に1回」ですが個人差があります。
※あくまでも
『毎回質の良い卵子を排卵しているわけではない』
と認識して、確率にはこだわらないほうがいいと私は考えます。
また、精子の状態も毎回良いとは限りません。
精子の状態は、
生活習慣や食生活、飲酒やたばこ、ストレスなどの影響を受けることもあります。
仮に
卵子の状態 ×××○×○××○×××
精子の状態 ○○××××○×○○×○
とすると、
9周期目でともに状態の良いタイミングが合ったため妊娠した
というケースも考えられます。
ケースA
卵子の状態 ○×○○×○○×○×○○
精子の状態 ×○×○○×○○×○×○
→出産に至る確率は「4回に1回」
ケースB
卵子の状態 ×××○×○×××××○
精子の状態 ○○××××○××○×○
→1年以内に妊娠する
ケースC
卵子の状態 ×○○○×○○×○○○○
精子の状態 ××××○×××××××
※精子の状態が良くないため妊娠しない
ケースD
卵子の状態 ×××××○××××××
精子の状態 ○○○×○×○○○○×○
※卵子の状態が良くないため妊娠しない
さまざまなケースが考えられます。
◎お伝えしたいこと
何をお伝えしたいかというと、
男女ともに
・良い状態を目指すこと
・良い状態をキープすること
が重要です。
ゆかり堂にお越しの女性でも、
「からだの状態が良いのになぜ上手くいかないのだろう」
と感じることがありますが
男性側が
・多忙である
・睡眠不足である
・強いストレスがある
・喫煙をする
などといったことがあり、
その状況が改善するとすぐに妊娠するケースもあります。
女性だけが 良いからだの状態でも上手くいかないこともありますし、
男性だけが 良いからだの状態でも上手くいかないこともあります。
『男女ともに良い状態であり、その状態をキープすること』
が一番の近道になります。
これは自然妊娠に限らず、
人工授精や体外受精・顕微授精の採卵の際も同様で、
『男女ともに良い状態である』ことが重要です。
◎男性の妊活
男性は、精液検査の結果が基準値を超えていると、
安心して「特に何も改善しようとしない」ことがあります。
検査の基準値は、自然妊娠が可能かどうかの基準であり、
数値が上回っているから安心だという訳ではありません。
より良い状態になっていたほうが可能性は高まります。
また、精子の状態は、
生活習慣や食生活、飲酒やたばこ、ストレスなどの影響を受けることがあり、その時々の変動も大きくなりやすいです。
精液検査上の見た目は元気でも中身が老化した精子(DNAが損傷している精子)が、一定の割合を超えると不妊の原因になる場合があります。
※精液検査の結果が基準値を超えていたとしても、日常生活の改善などできることはあります。
より良い状態を目指して可能性を高めていくことも重要です。
ゆかり堂のHPにまとめている『妊活・不妊治療の情報』 『妊活コラム』や『男性の妊活』についてお読みいただいて、
男女ともに
・良い状態を目指すこと
・良い状態をキープすること
を目指していただければ、
出産に至る確率を「4回に1回」に近づけることや
さらに確率、可能性を高めていくこともできます。
参考にしていただければ幸いです。
ゆかり堂治療院