妊活のヒント 『卵子の老化』と『精子の質』
『卵子の老化』という言葉を
目にしたことがある方は多いかもしれません。
『卵子の老化』とはどういうことでしょうか?
詳しい説明は話が難しくなるので、
ものすごく簡単にすると、
「細胞分裂において染色体にエラーが生じる頻度が高くなる」
ということです。
からだにおける細胞分裂の際のエラーは
どうしても生じてしまうものですが、
○体細胞の分裂では、1%未満
○卵細胞の分裂では、10%以上
・母体年齢が上昇するほど頻度は高くなっていく
↓
『卵子の老化』といわれます
染色体にエラーが生じると、
・受精しない
・受精しても成長しない
・成長した受精卵が着床しない
・成長し受精卵が着床しても継続しない(流産)
という状況になります。
これは『卵子の老化』だけではなく、
『精子の老化』の影響も当然あり得ます。
※『精子の老化』についても『卵子の老化』と同様に
染色体にエラーが生じたり、DNAの損傷なども要因となります。
『卵子の質』と『精子の質』
「卵子の質」という観点でみると
卵子の元である『原始卵胞』から
→『1次卵胞』
→『前胞状卵胞』
→『胞状卵胞』
→『成熟卵胞』
になるまでには約200~240日ほどかかります。
『原始卵胞』→『1次卵胞』→『前胞状卵胞』まで約120日
『前胞状卵胞』→『胞状卵胞』まで約65日
『胞状卵胞』→『成熟卵胞』まで約20日
直径2~5mm以上の胞状卵胞になるとゴナドトロピンの感受性が高くなり、
成熟卵胞であるグラーフ卵胞に成長し排卵します。
これらのことから、
根本からの(卵子のための)体質改善には「6か月以上かかる」といわれることが多いです。
「精子の質」という観点でみると
精子の元の『精祖細胞』が細胞分裂を繰り返して
毎日精子を新しくつくり続けます。
精子がつくられ始めてから成熟するまでに約64~74日かかります。
※最近の研究では 個人差があり、
42〜76日と開きがあることがわかってきています。
貯蔵し出番を待っていられる期間は約10日間ほどで、
射精されなかった精子は吸収され消えてしまいます。
精子は42~74日のサイクルで新しくなるため、
精子のための体質改善(生活改善)には
早い方だと1か月半ほど
~2か月半ほど生活習慣を改めることで、
改善が見込めるということです。
逆に、仮にクリニックでの精液検査で数値が良かったとしても、
生活習慣などの影響が悪いほうに出れば、
1か月半ほどで数値は悪化するということです。
↓
精液検査で結果が良かったからといって安心して何もせずにいると、
「精子の質」が低下し
なかなか妊娠・出産に至らない状況が続くかもしれません。
改善のために
ゆかり堂では、
『卵子の老化』『卵子の質』に対して鍼灸治療でアプローチをしていきます。
『精子の老化』『精子の質』に対しては、
来院されている女性に改善方法をお伝えすることによってアプローチしていきます。
(男性の場合は、生活改善により一定の効果がみられます)
具体的な内容については、個人個人で異なるため、
治療の際にご説明等をしています。
なかなか妊娠・出産に至らない要因が
『卵子の老化』『精子の老化』
『卵子の質』『精子の質』
であっても、改善していくことで
妊娠・出産に至る可能性を高めていくことはできます。
改善をしていきたいとお考えの方は、ご相談いただければ幸いです。
『卵子の質』の改善についてはこちら
『精子の質』の改善についてはこちら
ゆかり堂治療院