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協力隊がいなくなった後も事業が続いているコンポスト施設【82日目】

今日は同僚たちと一緒に、とあるコンポスト(生ごみたい肥)施設の見学会に参加した。

そのコンポスト施設は2年前まで青年海外協力隊がいて、一緒にコンポストの開発をしていたそうだ。

ここで働いていた先輩隊員に私は一度も会ったことないのだけれど、協力隊の鏡ともいえるような人だったんだなと思った。


なぜなら、見学者向けにコンポストの説明をしているときに、

「日本のボランティアがここで働いていた。彼は私たちのために一緒にコンポストを作ってくれて、今でも彼とは良い友達だ」

と言っていた。


その先輩隊員は任期内にコンポストの開発を終え、

職場の人とも良好な関係を築き、

隊員が去って2年経つ今でも現地の人たちだけでコンポストが作られ続け、

今日のように同業者や農業系の専門学生向けに見学会まで開いている。


「協力隊らしい活動は何もできなかった」「隊員がいなくなった後事業が続かなかった」という話を聞いたことがあったので、この施設は協力隊事業の良い成功例だ。


さらに、この見学会がかなりしっかり作られたものだった。

まず、施設の責任者の方がコンポストをどうやって作るのかプレゼンをしたのだが、それがすごく分かりやすかった。

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写真や文字、図の量が的確。

スペイン語が堪能じゃない外国人の私でも理解しやすかった。(ドミニカ共和国に来て何回かプレゼンをしてもらったことがあるのだけれど、「写真だけ」「文字だけ」「図なし」「早口でしゃべりまくる」というパターンが多く苦労する・・・。)


「プレゼンの仕方を教える」っていうことは、「協力隊がいなくなった後でも事業が拡がる」という点で大事だと思った。


さらに、コンポストを作り方の説明が終わった後、アンケート用紙が配られた。

内容は、「内容は役に立つものであったか」とか「説明は分かりやすかったか」というもの。

説明会後にアンケート用紙が配られたのは初めてだった。

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説明が終わった後は、工場の中へ移動して実際にコンポストを見た。

コンポストのタイプは環境教育隊員おなじみの「高倉式コンポスト(高倉さんという方が開発した、海外でも作りやすいコンポスト)」。

高倉式コンポストの材料をドミニカ共和国でも手に入るものに変えたそうだ。鶏糞やコーヒー殻、もみ殻、森の土などが使われている。


コンポストづくりの工程の1つに、「水分を与える」「混ぜる」がある。

ここではこの2つの工程は機械で自動で行われていた。

かなり大量のたい肥が作れそうだ。


そして、工場の見学が終わった後はお昼ご飯まで用意されていた。

おいしいお昼ご飯を食べたあとは、会場で販売されていたコーヒーを買って帰った。

このコーヒーも持続可能な農業で作られたものだそうだ(このコンポスト施設で作られたたい肥を使っているのかは聞きそびれてしまった)。

226.8gで100ペソ(約200円)。安い・・・!

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また、来週別のコンポスト施設の見学もあるらしく、誘ってもらった。

人脈0の私にとって、嬉しいお誘いだった。次の施設も楽しみだ。



内容には直接関係ないのだけれど、見学会で驚いたこととして、

「参加者全員に10時のおやつが用意されている(ドミニカ共和国のおやつ文化→「午前10時はおやつの時間【79日目】」)」

「参加者全員にお昼ご飯が用意されている」

がある。


参加者的には嬉しいのだけれど、これ主催者側大変じゃないのか?とちょっと思ってしまった。メインの説明会の準備に加えて、おやつや昼ご飯の用意まで・・・。

他の国でも「見学会・セミナーは主催者側がお昼ご飯やお菓子を出す」と聞いたことがあるのだけれど、これが普通なのだろうか。

もしかして、セミナーにご飯はつかず、お金を払ってまで行くのは日本とか一部の国だけなのだろうか。

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