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中南米で有名な日系人「横井研二」さんってどんな人?【78日目】

横井研二さんという方をご存じでしょうか。

私は青年海外協力隊としてドミニカ共和国に来て2か月になるのだけれども、配属先の同僚やホストファミリー、タクシーの運転手からよく「あなた日本人だよね。ヨコイケンジって知ってる?」と聞かれる。


実は、昨日書いた記事のタイトル「『IKIGAI(生きがい)』って言葉、すごく日本人ぽいね」もヨコイケンジさんのInstagram(IKIGAIを紹介していた)を見たドミニカ人同僚が言った言葉だ。


「ヨコイケンジ」という名前的には日本人なのだけれども、私は彼を知らなかった。

そこで、彼はどのような人なのかを調べてみた。

調べれば調べるほど、中南米の社会にかなり貢献している人だとわかった。

また、自分の協力隊活動にも参考になる部分があったので、協力隊やボランティアをしている人にぜひ彼の存在を知ってほしいと思う。


【横井研二さんってどんな人?】


日本とコロンビアにルーツを持つ

「ヨコイケンジ」は漢字で「横井研二」と書く。

父親がエンジニアの日本人で、母親が外交官のコロンビア人だそうだ。

1979年に南米コロンビアの首都・ボゴダで生まれ、父親の仕事でコロンビア、パナマ、コスタリカに移ったそうだ。そのためスペイン語が流暢。

その後、家族で日本に引っ越し、10歳から24歳まで過ごしたそう。

今は南米・コロンビアの首都ボゴダのシウダー・ボリバルというスラム街に移住し、活動されている。


悩みを抱える日本人×楽観的なコロンビア人の交流ツアーを行う

日本で悩みを抱えて生きる若者を実際にコロンビアに連れていき、明るく楽観的なコロンビア人との交流を体験させるNPO法人「Turismo con Propósito(目的ある旅)」を日本人社会起業家・草野剛さんと一緒に設立。

日本の若者に、コロンビア人との交流を通して素直に喜びを表現することや、人との関わりから生まれる暖かさを体感してもらう取り組みなのだそうだ。


余談なのだけれど、私が今いるドミニカ共和国では「仕事で悩む」とか「仕事が辛くて鬱」とか全く聞いたことがない。

私は「自分がちゃんと活動できるのか」とか「今日は何もそれっぽい活動できなかったな・・・」とか思うことがあるのだけれども、

ドミニカ人の同僚や学生がいつも「やあ!元気~!?」と話しかけてくれて、肩を組んだり抱きしめてくる、そんな明るさに救われている。


仕事が嫌だとか人生が辛くなってきたら、とりあえずみんな中南米に来ればいいと思う!笑

(ちなみに「仕事で悩む」というのは仕事について真剣に考えているということだと思うので、悪いことではないと思う)


コロンビアのスラムに住む人たちの「考え方」を変える活動を行う

彼は、貧しい人たちを助ける最善の方法は食べ物やお金を与えることではなく、彼らの考え方を変えることにあると気づいた。

というのも、彼がコロンビアのスラム街で活動していた時に、支援を受ける側の人たちから

外国人のあなたは私たちに何を与えてくれるんだ?

と言われたそうだ。

物やお金を過剰に与えることは一時的に生活が楽になるだけで「自分から貧困を脱しよう」とする気持ちが無くなる。

そして、日本人の規律文化を学んでもらうことで現地の人たちの生活を変える活動を開始したそうだ。


↑横井研二さんの考え方や活動が紹介されている動画。日本語字幕付き。「コロンビアと日本の『頭の良さ』は同じ。でも日本には『規律』がある」という見方が興味深い。


YouTubeのチャンネル登録者数212万人

横井研二さんはYouTubeで活動もされている(→Yokoi Kenji Dias)。

内容は日本の規律文化、ラテンの情熱を持つ文化など、若い世代にインスピレーションを与えるものにしたいそうだ。


ちなみにすべてスペイン語。

日本の文化が紹介されている動画は日本人にとって馴染みやすいし、スペイン語の勉強にもよさそう。

↑同僚から教えてもらった「IKIGAI」と「SHIMEI」の動画。スペイン語。


最後に・・・個人的な感想

私はこのnoteを書くために横井さんのことを調べるまで、彼のことを「スペイン語で日本文化を紹介しているYoutuber」だと思っていた。

でもそれは誤りで、彼の本当にやっていることは中南米と日本の社会貢献なんだと気づいた。

その切り口が「お互いの文化の良いところを学びあう」っていうのがおもしろい。


また、協力隊もそうだけれど、日本から中南米への働きかけはあっても、中南米から日本へのそれはあまり聞かない。

でも横井さんは、思い悩む人の多い日本人と感情豊かなコロンビア人の交流事業をしている。これはコロンアビア人の「明るさや感情の豊かさ」が日本の若者を支援できるものだと気づいたからこそできたのだと思った。

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