自分が泣く瞬間とは
元々頭の中だけにある理想の世界のことを考えるのが好きな方だったのですが、大学4年生になってから先の人生をお金や時間を含めてきちんと見据えるという作業をし続けた結果、随分理想の世界に浸る時間が少なくなった気がします。夢ばかり見て地に足をついていない要素が、自分がinfpという診断を見てとても納得した理由の1つであり、自分の中で大きな割合を占める要素だと感じていたからこそ、初めのうちは不安を感じていました。また、幼い頃の自分から遠ざかって行き、もう戻れなくなるようで少しの寂しさも感じていました。
しかし理想の世界にいることで現実から目を背けていた部分は大いにあったので、この変化は私の将来にとっては良いのかもしれないと最近は前向きに捉えることができています。
映画の観方
また、似たような変化として、以前は映画を観たら毎回泣くと言っても過言ではないくらい、ほとんど全ての映画で涙を流していました。しかし最近は、いつ感動のシーンが来るんだろうと待っているうちに映画が終わっていることばかりで、そもそも映画の世界観に完全に入り込むことができていないのです。映画を観てはいるのですが、どういう意図でこのシーンがあるのだろうであったり、この部分がメッセージとして言いたいことなのかもしれない、など映画に込められた意図を考えながら観るようになりました。
そんなことを考えている状態ではストーリーに入り込めるはずはなく、これは少し複雑な変化です。自分にとっての映画の醍醐味がなくなってしまったということなので。次回映画を観る時は考える、ということをできるだけしない意識を持って観ようと思います。
自分が涙を流すわけ
本題ですが、最近はよく分からないタイミングで泣いている気がします。その場で負けて悔しいという気持ちはほんの少ししかないのにしばらくしてから涙が出てきたり、子供が歌っている10秒くらいの映像を見て目が潤んできたり、おそらく音楽を専門にしていない素人の方が弾く、路上ピアノの音を聴いて涙が出てきたり。
その出来事がきっかけになっているのは分かるのですが、涙が出てくる理由を説明するためにはその出来事だけでは不十分だと感じています。もちろん人によって今まで経験してきたことや日々感じていることが違うからこそ、感動する場面や魅力を感じる場面が少しずつ異なっています。そのため私が泣いているどのタイミングも自分の経験や今の自分の状態に紐づいているはずで、それを見つけたいと泣くたびに思っています。
しかし自分のことを理解したいと思っているので、もちろん自分が涙を流す理由を知りたいのですが、それと同時に知らないままでいたい気持ちもあって不思議です。まだよく分かりませんが、この理由を知ることは自分の潜在意識、本当の願望に気づくことな気がしているから、抵抗があるのかもしれません。
本当の願望に気づいてしまったらそれを人生の中で実現できなかった時の悲しさが、気づかなかった時よりも大きくなってしまう気がするので、自分の中の葛藤を増やさないためにも気づきたくないような気持ちになっています。
それでもきっと、色々な感情が入り混じる、泣く瞬間を知ることは自分を知ることにつながり、自分が見る世界の見え方を変えてくれそうなのでこれから少しずつ探っていこうと思います。
とりあえず今は、自分自身が日々追われているようで気を張っていて、その糸が少し緩むタイミングが多い感じがするのでその辺りから考えてみようと思います。