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ときどき短歌 ② 〜映画「ファースト・マン」によせて。
引きかえすことなどできぬ熱の圧たしかめ乗り込むアポロ計画
ごうごうと響くは自分の呼気ばかりざらめく孤独は耳元にある
台形の透明ごしにくるくると色を変えてくちいさな世界
米国と世界を背負いし不甲斐なき後ろ姿を煙で殴る
そばに見る還らぬ夫を持つひとの眼の奥のいろ「次は自分か」
散り咲いた同志の猛きなきがらを胸に抱きて高度を睨む
極まれり無音の果てに拓けてる焦がれつづけたあの場所に立つ
夢の地の夢のひろばで駆けまわる愛しきカレンよ しあわせであれ
*
偉大なるキャプテン・アームストロング 果てなき未知追うあなたは宇宙
肩寄せし長月の列に馳せながらひとりで月面着陸をみる
*
終わりかたが綺麗すぎなくて良かった。さすがはララランドをつくった監督さんやなあ、とおもわず嘆息いたしました。好きです。