逆自意識過剰の果て
「繊細さん」という言葉に強い抵抗感があった。
「天然」を自称することや、自分の配偶者を「旦那さん」と呼ぶことへの抵抗にも似ている。
「繊細」だけでもそれ自分で言うん?と思われそうなのに、ご丁寧に「さん」まで付いているではないか。
それを自称できるメンタルがあるなら繊細ではないのでは?という最低な思想の持ち主だったので、「繊細さん」を冠したメディアは敬遠しつづけていた。
しかしある時、ふとしたきっかけでHSP(いわゆる繊細さん)のセルフチェックをやってみた。
すると、まあことごとく当てはまるではないか。曰く、「強度のHSP」との結果になった。
HSP (Highly Sensitive Person)とは、病名ではなく生まれ持った性質のことだそうだ。
特徴として「共感しやすい」「疲れやすい」「自己否定が強い」などが挙げられるらしく、生きづらさ(という言葉を使うのにも実は抵抗がある)を感じる局面において、合点のいくことばかりだった。
先日、はじめて心療内科を受診した。
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