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ぶどうのぼうけん
むかしむかし あるところに
なかよしのぶどうがいました。
ある日、1人のぶどうが、
「ねぇねぇ、ほかの場しょへ行こうよ。もっとぼうけんしようよ。」
といいましたが、ほかのぶどうたちは
「やだ。ここはあんぜんだから、ぜったいに1ミリもうごかないよ」
といって、何どいっても聞きません。
やがてぶどうはガマンできず
「もういい!キミたちとはおさらばだ。」
といいました。
ほかのぶどうたちは、そのぶどうをほうっておいて、おしゃべりをはじめました。ぶどうはイライラが止まらず、ほかのぶどうたちとはなれました。
でもまだ少しだけだったので、ほかのぶどうたちのようすがわかりました。
ほかのぶどうたちはまだ、おしゃべりをしています。
ぶどうは
「チッ!もうあんなやつらとはさよならだ。」
といって、ころがっていきました。
しばらくころがっていくと、フルーツたちに会いました。フルーツたちはぶどうに気づくと、いいました。
「あれ?ほかのぶどうたちは?」
ぶどうがだまっていると、いちごさんが
「けんかしたんだね?」
といいました。
ぶどうがこくりとうなずきました。すると、バナナさんが
「みんなといっしょのほうがいいよ。1人だとつまらない。ボクもそうだった。」
といいました。ほかのフルーツたちもこくりとうなずいて
「そうだよ」
といいました。
たしかに、と思ったぶどうはにっこりとほほえんで、
「そうだね。ありがとう。みんなのおかげだよ。」
といって、ほかのぶどうの場しょへもどっていきました。
コロコロころがってやっとのことで、ほかのぶどうのもとにもどりました。
そしてぶどうは
「ごめん!!ボクがわるかった。」
とあやまりました。するとほかのぶどうたちも
「ごめんね。ボクらもわるかったよ。」
といって、みんなでなかよくほほえみました。
それからいっさいけんかはなく、おたがいがゆずり合いながらくらし、そのぶどうたちはいつまでもキラキラとかがやいていました。
おしまい。
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現在小2の長女が1学期に作ったおはなし。
創作が大好きな長女の作品、
彼女の心あたたまるイラストともに
お届けします。