AIに問いかける時には、何を知りたいのか言語化できていないと
文章力養成コーチの松嶋です。高校生コースの子たちと、生成 AI への命令方法、いわゆるプロンプトについて話をする機会が増えました。何かを書かせるにしろ、何かを問うにしろ、こちらが何をしてほしいのかが言えないといけません。それは相手が人間でも同じことです。
今日のVoicyで、社会派ブロガーのちきりんさんが、興味深い視点で、AI のリコメンド方法を提案していました。例として「憧れのあの人のようになりたい」と思った時に、具体的に何をしたらいいか、何を見たらいいか、何の本を読んだらいいか、どんな人に会ったらいいのかを AI がリコメンドするようになったらいいと。
詳細は以下。
で、さっそく物は試しと、chatGPT に聞いてみました。
つまり、そこまでは自分の頭で考えろってことですね。そして、それを言語化しろってことです。
言語化しない場合、何を頼りにリコメンドするかと言えば、今までは「過去の履歴」しか参照するものがありませんでした。その人が本当は「こんなYouTubeばっかり見ている生活いやなんだよね」と思っても、YouTubeは過去の閲覧履歴を見てリコメンドするしかなかったのです。それは今までのマーケティングがそうなっていたからですね。車を検索したら車を探している人だと思って、売る側もそういう人にアプローチする。その発想から履歴によるリコメンドが成立してるわけです。
でも本当は違うものを望んでいる時がありますよね。私は、昔、子供会でお化け屋敷をするときに、お化けに変装するグッズをググったら、しばらく、AmazonでもYouTubeでもお化けしか出てこず、うっかり広告の多いページなんか開いたら、画面がお化けだらけになって、怖かったことがあります。
私が「お化けに変装できるグッズ」ではなく「お化け屋敷にいるようなお化けを手作りしたいのだけど、それを子どもたちとやるのって、めっちゃ楽しくない?」と思いながら検索していた場合に、「手作りの方が楽しいですよ~。あなた、もともと、子供会をそういうコミュニティにしたいんですよね?」って AI がリコメンドしてくれたら、嬉しいです。でも、それは言葉にしないと伝わらないんですね。
そのうち、脳波で会話ができる時代が来るかもしれないけれど、まだまだそんな時代は先。それまではとにかく言葉によるコミュニケーションがメインなんですよね。相手が AI でも。