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袋ラーメンをどこで割るか
今日、昼の番組で、キャンプ飯を特集していた。一般女性2人組の初キャンプというシーンで、寒空の中、夕飯にラーメンを作っていた。鍋にお湯を沸かし、その上に袋ラーメンを入れようとしたが、鍋の直径よりラーメンが大きくて、角度を変えても入らない。そこで、女性はラーメンを割ることにしたのだけど、驚いたことに、鍋の上で割ったのだ。
当然、ラーメンは飛び散り、いくつかの破片は炭火の中へ、そしていくつかは地面へ。
ここでの正解は、おそらくラーメンを袋に戻し、その中で2つくらいに割ること。ラーメンは飛び散らないし、手も痛くない。(もしこれを読んでいる人でもっと良い方法があればコメント欄へ)
こういうことは、学校で習うことではないし、計算して方法を割り出すことでもない。
例えば彼女が小さい子どもなら分かる。そもそも鍋でラーメンを作ったことがないかもしれないし、おせんべいなど、何かを袋の外で割って失敗した経験もないのかもしれない。でも結構な大人なのに、この経験がないとは思えない。思えないが……。
ふと思ったのが、彼女の親がその経験を取り上げていた可能性。危ないからと、そういうことはすべて親がやっていたパターン。
だからと言って、私は生徒の保護者に
・袋ラーメンを外で作ってみましょう
・おせんべいを袋の中で割ってみましょう
とは言わない。
そうじゃない。そうじゃない。そっちじゃない (笑)
様々な失敗経験が積み重なって、初めて「この場合は、あの時と似ている」というネタが出てくる。失敗と成功は1対1じゃないのだ。
子どもに失敗させないために、最適な方法を先に教えたりしてもいけない。
「こうやると、飛び散らない」と、自分がさも発明したような口ぶりで話す前に、「どうしたら飛び散らないか」聞くことが大事だし、
そもそも、飛び散って「あちゃーーー」となる体験が必要。
順序も大事なのだ。
おススメの本