「〇〇することができる」を連発しない
たまには、本業の文章テクニックネタでも書きましょうか。
食欲がない時でも、食べることができる
周囲がうるさくても、寝ることができる
オーディオブックなら散歩しながら本を読むことができる
「〇〇することができる」という表現は、文法上誤りではありません。でも、連続して使うと、読んでいる方はくらくらします。
上記の例なら
食べることができる→食べられる
寝ることができる→寝られる
読むことができる→読める
で十分です。
ここで発生するのが「ら」を入れるのか問題ですよね。ら抜き言葉については、それだけで記事が1本書くことができる、もとい、書けるのでまた今度。でね、その「ら」を入れるかどうか迷って「〇〇することができる」表現を使う人もいるんです。勉強して回避したいところですね。
また「〇〇すること」と一回名詞化してしまうと、なんとなくカッコいい。そういう意味で使う人もいます。それはいいんですが、2回続いたらしつこいって覚えておいてくださいね。文章を書いたら、連続して使っていないかチェックしてみましょう。
問題
次の「○○することができる」を普通の言い方に直してみましょう。
(ら抜き言葉に注意)
1 彼は言葉を話すことができる状態にない。
2 そんな彼を愛することができなかった。
3 あの球を投げることができる肩が羨ましい。
4 沖縄では、もう、泳ぐことができる水温らしい。
5 パーティで、知らない人に声を掛けることができない。
もちろん、これらは、単発なら誤りでもなんでもありません。続いてしまって、しつこかった時にどう言い直すかです。
答え
1 彼は言葉を話せる状態にない。
2 そんな彼を愛せなかった。
3 あの球を投げられる肩が羨ましい。(投げれるは間違い)
4 沖縄では、もう、泳げる水温らしい。
5 パーティで、知らない人に声を掛けられない。(掛けれるは間違い)
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