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勘違いの暴走~ひよこかハトか

4/1 追記あり。

昨日、差し入れをいただいた。皆さんはこのロゴを見て鎌倉の鳩サブレを思い出しませんか?

鎌倉豊島屋の鳩サブレ

いただく前から、私の頭の中では、この袋の中身はすっかり鳩サブレになっていて、この紙袋を受け取った時、その重さに驚いたんですね。鳩サブレって軽いじゃないですか。でもこの紙袋は重かったんです。で、中を開けてみたところ、可愛い大判焼きが入っていました。

左列から季節の餡、小倉餡、カスタード

私の中では、このお菓子を作ってる会社は、勝手に鳩サブレの会社に置き換わっていたので、「あー、鳩サブレさんは、こういう生菓子も販売し始めたんだな」と思ってしまいました。
スマホで画像検索してみると、全く同じお菓子が出てきました。Googleって、誤った文字で検索しても正しい情報が推測検索されますものね。それを真に受けてしまったのです。暗闇で見たのも悪かったんだと思います。
そして、これをみんなで食べている時も「こういうのも出したんだね」「鎌倉で有名だよね」なんて話をしましたが、そのうち一人が「いや、ひよこは鎌倉じゃないよ。上野だよ」と私の記憶を修正したのですが、そこから「ひよこって美味しいよね」「静岡にも似たのがあるよね」という話に発展してしまい、鎌倉なのかどうなのかという話は途絶えてしまいました。よく考えたら、この差し入れをくださった方は、上野の方でした。
実は、鎌倉だと思ってしまった原因は他にもあって、実は、前日昔の友人から本を出版することになったという嬉しいお知らせがあったんです。その人は甘酒の専門家なんですが、出版する本はこちら。

で、昔、チームを作って、鎌倉に彼の店をオープンしようと頑張ってた時期があるんですね。その関係で鎌倉に何回か足を運びました。そうした嬉しいニュースで、前日の夜から「鎌倉」というキーワードが私の頭の中にあったのです。しかも甘酒の「甘」という字とともに、なんか甘いイメージで(笑)

昨日、家に帰って改めてパッケージを見てみると、「鎌倉」だと思っていた字は「餡舎」という漢字でした。似てない?(笑)
あれ?と思った私は、もう一度ネットで調べてみたら、やはり上野のお店でした(笑)
あれあれあれ?私はどこで道を間違えたんだ?

この現象は作話(さくわ)というんですが、私には本当によくあることなんですね。脳の働きの1つ、虚偽記憶と関係しています。
脳には、記憶の中で忘れている部分を補って、事実とは異なる記憶を作る性質があるんです。でも私は、度を越えてこういうことが多い。
たぶん昔の交通事故が関係してるんだということが、最近分かったんですけど、ま、仕方ないです。気をつけるしかないですね。chatGPTに虚偽記憶について聞いてみました。

その性質は「虚偽記憶(false memory)」と呼ばれます。虚偽記憶とは、過去の出来事や情報に基づいて作り出された、実際の出来事や情報と異なる記憶のことを指します。脳は、過去の出来事や情報を保存する際に、情報を再構成するため、虚偽の記憶を作り出すことがあります。虚偽記憶は、人々が自分の経験についての誤った信念を持つ原因となる場合があり、記憶の信頼性に影響を与えることがあります。

chatGPT

鎌倉での思い出、マークの類似、漢字の類似、ひよこか鳩かという同じ鳥類であることのこと、お菓子屋さんであること、暗闇の中で見た画像情報、それらすべてが嘘の記憶を作りだし、勘違いを暴走させたのでした。

武勇伝がどんどん勇敢な話になったり、楽しい思い出話が大げさになったりするのも、この虚偽記憶によるものです。

ちなみに、この「餡舎ひよ子」は、あの「ひよ子」「東京ひよ子」の新ブランドの大判焼き。とっても美味しかったです♪

よく、クイズ番組で「誰が本当のことを言っているでしょう?」的な問題があるじゃないですか。もう、あの解説を聞くと、間違いの答えの方の理由もインプットされちゃって、勘違いが暴走しちゃうので、やめてほしいです(笑)

追記

この記事は、ちょっとした勘違いが暴走してしまうという内容だった。ところが、思わぬ角度から2通メッセージをいただいた。
片や上野の方。片や福岡の方。
まず、上野の方は、このお土産のご本人。

そして、福岡の方は、私の親戚。

勘違いの暴走~ひよこかハトか|YukaMatsushima #note https://note.com/yukamatsushima/n/n5214863783cb #鎌倉 #上野 #作話 #鳩サブレ #ひよ子 #虚偽記憶

Posted by 松嶋 有香 on Sunday, March 26, 2023

さて。上記のTwitterとFacebookのスレッドでも書かれていた通りで、ひよ子は、もともと福岡のもの。実はこのお土産を食べながら「東京にもあるよね」と話したら、静岡の友人が「もとは福岡なんだよ」と指摘してくれていたのです。でも、私の頭の中の「ひよ子」は、福岡でも上野でもなく、鎌倉になっていたので、気が付かなかったんですね。

ひよ子が生まれたのは大正元年(1912)のこと。なんと今年で104年目を迎える、ロングセラー商品だ。誕生の地は炭鉱の街として知られる福岡県飯塚市。鎖国の時代から、長崎に輸入された砂糖が運ばれる長崎街道(シュガーロード)の影響で、昔からお菓子作りが盛んな地域だ。
福岡県産のひよ子が県外へと羽ばたくきっかけとなったのは、1964年に開催された東京オリンピック。オリンピックを機に東京駅八重洲地下街に東京1号店が出店し、それ以降は東京でも親しまれるようになった。今や、同社の公式サイトに「東京土産としても愛されるようになりました」と書かれるほどだ。

ロケットニュース【完全決着】お菓子『ひよ子』は福岡みやげ? それとも東京みやげ? 販売元に聞いてみた結果!より

それにしても、福岡にいたのは18歳までで、その後はたまに訪れるだけなのに、自分は一体何に拘っているのだろうかと、笑ってしまうよ。

福岡の親戚コメント

いやいやいやいや、分かります!
本当はこの記事の主旨はそこじゃない。そこじゃないけど、気分が悪い。ひとこといいたい。
私にもそういうのあります。
特に言いたいのは、
1 富士山は静岡から見た方がオモテ
2 北海道と九州の水産物。美味しいのは北海道
この2つね(笑)

福岡の親戚、と記載したことから分かる通り、私の親戚一家は九州の方たち。つまり、旦那は九州。私は道産子。もう、魚の話になると、我が家は南北戦争です(笑)
でも、本当に正確なことを言えば、静岡でも、東部から見るか中部から見るか西部から見るかで、微妙にオモテ感覚はずれるし、旦那は九州で生まれていない。

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