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「地球に優しい」をしっかり言語化する

文章力養成コーチの松嶋です。

小学生から大人まで文章力アップさせますって仕事しています。

小学生の作文では、高学年になると、社会問題について意見文を書かせています。
エネルギー問題、食糧問題、少子高齢化の問題などなど。
もちろん、小学生は知識がないので意見が書けません。なので、先に資料を読んで要約文を書いてもらい、理解してから意見文を書いてもらうということを毎週やっています。

で、社会問題の中でも、環境問題については、学校でも習うようで、他の社会問題よりはよく書けるんです。

が、なんていうか、そういうのに限って、決まり文句を上手に使って、思考停止している場合が多いんです。

買い物にはエコバッグを持参すれば環境にやさしいと思います。

ペットボトルのふたを集めて、環境を守ることにつなげたいです。

環境に優しいとか、環境を守るとか、そういう言葉が独り歩きしている感じ、分かりますかね。そんな言葉を使うと、なんとなく、書けている気になるんです。

そういう文には、このような赤ペンを入れます。

エコバッグって、ほとんどがレジ袋と同じ石油原料の製品だよ。それがどうして環境にやさしいの?

ペットボトルのふたを集めるってことは、それだけペットボトルで飲み物を飲むってことだよね?便利だけど、それで環境を守れるの?

子どもたちは、意見を書けたと思ったのに、意見を考えていなかったことに気づくのです。そして、初めて、自分の意見を述べ始めるのです。

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