娘のプリキュア熱がすごい
娘(4歳)がシリーズをリアルタイム視聴し始めたのは今年度の「Hugっと!プリキュア」からだった。それまでは毎週決まった時間にテレビ番組を見る、という習慣がなく、適宜ブルーレイディスクでディズニーアニメーションを視聴したりアマゾンプライムで小さなプリンセスソフィアやアバローのプリンセスエレナを視聴したりというやり方で、基本的にはオンデマンドな動画ライフだった。だから初めのうち「プリキュアは今やっていない」という意味も娘にはわからないようだった。
テレビシリーズのプリキュアは、保育園の年少クラスになって多くのお友だちが視聴しているだろう、という理由で解禁したのだった。娘(4歳)はかわいくて強いプリキュアたちに当たりまえにハマり、今では日曜朝の「Hugっと!プリキュア」(2018)、水曜夜にTOKYO MXで「魔法使いプリキュア!」(2016)の再放送(10月17日最終話)、2日置きにNetflixで「キラキラ☆プリキュアアラモード」(2017)、というプリキュア三昧の日々を送っている。4歳にして直近3シリーズを踏破しようとしているわけです。
娘はキュアップ・ラパパ!と高らかに唱えて魔法の杖をかかげ、あきらさんとゆかりさんが画面に登場するたび興奮のあまり「もうみていられないー!」と言いながらおでこをソファにこすりつけ、次の日曜日にディズニーランドに行こうと誘われると混乱して「(来週のプリキュアを)ずっとたのしみにしてたからー!」と号泣しディズニーランドへは15時入園開始のスターライトパスポートで行くことに決める。毎日プリキュアの話をするし、プリキュアの歌をうたって、プリキュアのダンスをする。保育園でもお友だちとプリキュアごっこをしている。
すごい。
もちろん他の遊びもするし、プリキュアのことを忘れているような時間もある。だけど4歳の彼女がいまいちばん興味があって知識を蓄えているのはプリキュアとその周辺情報だ。すごい熱量だ。私も子どものころ、こんな風に大好きなものがあったはずだけど、もう覚えていない。何かの拍子には思い出すことがあるかもしれないけれど、子どもの頃すごくすごく好きだったものでも、普段は忘れて過ごしている。
正直、毎日プリキュアの話ばかりされて聞くのは疲れるなあと思うこともあるし、「ねっとふりっくす みせて!」とか、「だだーん(Netflixのサウンドロゴ)」とニヤニヤ(ニコニコ)しながら口にするのを見ると「こんなに習慣化するほど見せて大丈夫だろうか」とモヤモヤする気持ちもなくはない。でも大好きなものを大好きだと全身全霊で表現する子どもというものは、もう、いとかなしな存在でしかない。きっとあと2~3年で終わってしまうことだから、生活リズムが狂わない限りにおいて没頭させてあげたいと思う。たぶん、娘がプリキュアのことを忘れてしまっても、私は覚えているんだろう。
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