アラフィフ主婦のベトナム・ホーチミンひとり旅①それは「汁もん食いてぇ」からはじまった
息子のカナダ研修旅行に合わせて、ベトナム・ホーチミンに一人旅をしてきた。海外へのひとり旅は、20代以来だから30年近くぶり!!
もともと、気を使いすぎるので人に合わせるとかが疲れてしまうため、友人と会うのは好きだけれども旅行となると気が引けるタイプ。遠いところに行けば行くほど「もう来られないかもしれないから見ておきたい」場所の重要度が上がる。だけど友達と一緒だと、友達の行きたい場所も優先しなくちゃだし、自分が行きたくても、友人が興味がないのにつれていくのは申し訳ない。
なんてことを考え始めた瞬間からもう疲れてしまうので、心細さはあるけれど「気を使わなくて良い」が勝ってしまって結局ひとり旅。な感じ。
出産してからは自分のペースで動けることがほとんどなく、目先のことに必死でひとり旅なんて思いつきもしなかったのだが、息子が少しずつ成長するにつれて視野が広がってきた。「ひとり旅してみたいかも」と思い、まだコロナ禍が明けきらない時期に思い切って3泊の国内旅行に行ったのがきっかけで、またひとり旅楽しい!に火が付いた。
もう体力も落ちてるし、リュックを背負ってバッグパッカーで安宿攻める、みたいなことはできないけれど、日本じゃないどこかの風を浴びながら、気持ちの赴くままに自分のペースでウロウロしたいなぁとずっと思っていた。
息子のカナダ研修は以前から決まっていて、この時期にどこかしらに行こうとは思っていた。このときはまだ国内もアリかなと思っていた。
夏に息子とニューヨークに行ったときの食事が想定内ではあったがキツすぎたのと、恐ろしい物価高におののいて「物価が安くて汁もんがうまい国に行きてぇ」と思っていた。その勢いで目に入ったのが「ベトナム」だ。
参考:ニューヨークの食べ物
正直、ニューヨークに行くときも久々の海外旅行で、14時間フライトに50歳のわたしが耐えうるかが心配だった。だけど実際に行ってみて、まぁかなり疲れはしたけれど、なんとかなるっちゃなるというのも実感。
そしてベトナムは7時間弱。ニューヨークの記憶があるうちに行ってしまえば、ベトナムなんて楽勝じゃん。というのもあった。
そして東南アジアで何度か失敗していて、注意すべきなのが「行く季節」。湿気と暑さにめっぽう弱いわたしだが、学生時代、なにも考えずに「8月のタイ」に行ってしまい、現地に到着した瞬間に「失敗した」と思った。雨に濡れるのも大嫌いだし、とにかく蒸し風呂にいるようで、ずっと機嫌が悪かった。ちなみに台湾も9月に3日ほど自由な日ができたのでふわっと行ったらクソ暑すぎてまいった記憶がある。ガイドブックってすごく行った気分になるのだが、一番良い季節の写真しか使われていないので、気温や天候について考えず、ついつい「安いから」と行ってしまう傾向があるのだ。
その点今回は11月。乾季への変わり目とはいえ、雨量のグラフを見てもかなり湿気はマシになっているはず。気温を見てもギリ耐えられそうな感じなので、大丈夫そうかな。今回は失敗するまいと、入念に調べたわたし偉い。
さて、ベトナムは南北に長い国。北はハノイという街があり、南にはホーチミンという街がある。息子の旅程に合わせるのでせいぜい3泊とすると、両方は厳しい。さてどっち?と考えていろいろ調べたが、とにかくあちこちウロウロするのが大好きなわたしは、街歩きが楽しそうなホーチミンで市場を冷やかすほうが楽しそうだな。
とりあえず、いくらくらいで行けるか見てみようと思った。息子連れのニューヨークはわが家の大蔵省、旦那が全額出してくれたので、今回は自分で払える範囲で行かないとさすがに申し訳ない。
スカイスキャナーで航空券を調べてみたら、往復航空券が4万円台である!!やばっこれなら国内と変わらず行けるじゃん!
飛行機はLCCのベトジェット。なんと羽田発!!!その代わり羽田発2:30という深い深い深夜の便。帰りも羽田に深夜1時着という深い深い便。安さの秘密はそこにあるのだから仕方ない。うん、計画なんてない旅だもの、眠かったらホテルで寝ればいいじゃんと納得。
今まで気になっていたけれど手を出せなかった海外LCCにも乗るのも今回がチャンスかなと思っていた。やっぱ家族旅行とかだと、深い時間の深夜便とか、飛ばないかもしれない飛行機とかは選べない。だけど今回はわたしだけ。もし飛ばなきゃ飛ばないでも行かなければいいだけ。多少の時間の遅れなんて気にしない。
飛行機が随分安いと知ったら、次はホテルがどんなところがあるのかも探したくて、スカイスキャナーからTrip.Comに飛んで、ホテルも含めた費用を検索。
ホテル選びも、若かりし頃のようなバッグパッカー宿ではさすがにおばちゃんは浮いてしまうかなと思い、とりあえず口コミが良く、清潔で安い宿を探してみた。わたしはあまり豪華なホテルに興味がなく、できればこじんまりして、オーナーが親切で、部屋がきれいなところがよし。グーグルであれこれ検索し、口コミと価格を見ながら探してみたら、便利な場所で1泊3000円くらいのホテルを見つけた。シングル(といってもダブルベッド)で、バスシャワー付き。3泊なら1万円程度。
方向音痴なのでとにかくアクセスのよい場所にこだわり、街の中心地に近い場所、かつcleanという口コミが多いホテルを発見。日本だったらこの値段だとドミトリーのベッドくらいでしか泊まれない価格だな。やば、これ行くしかないじゃん。
TRIP.COMで往復飛行機・ホテル込み、3泊で合計なんと58,000円!何かウラがあるんじゃないかと思うほど安い。怖くなっていくつかベトジェットに乗った人のブログを読んだが、わたしよりも安く行っている人もいて、とりあえず無事に飛んでいる模様。迷っているとどんどん怖くなるので、勢いで申し込むしかない!とエイヤで予約。
とはいえ、ベトジェットのサービスを見てみると、持ち込み手荷物が7キロまでとなかなか厳しい。しかも少しでもオーバーすると高額の追加料金を請求されるという。小さいスーツケースでも、ケースだけで2キロ近くある。荷物が多めのわたしは絶対ムリだと思い、先に追加手荷物サービスを購入。これが20ドルくらい。手荷物で引っ掛かることを思えば安いもの。
あと、読んだブログで、シートが狭いのでアップグレードした人の話があったので、わたしも一応しておこうと10ドルでアップグレードしてみた。それと海外旅行保険が6000円くらい。海外に行くとなると、なんだかんだ追加料金はかかっちゃうよね。
それでも破格な料金にウキウキワクワク、ガイドブックを数冊買ってあれこれ読み、どこに行こうかとワクワクする日々。
ガイドブックも3冊買った。
危険情報なんかも詳しいので、ひとり旅には必携・地球の歩き方
地球の歩き方の女子版・aruco
これも女子旅系 ことりっぷ
なんか「ことりっぷ」で本が出ていれば、女子のひとり旅も安全な街なんだなーってわかるから、そういう意味でも選びやすいよね。
「地球の歩き方」とかだと超マニアックな街まで載っているけど、危ないところは「ことりっぷ」が出さない安心感。
で、わくわくする準備は整っていたのだが、なにしろ息子のカナダ研修に合わせての日程なもんで、息子側の準備が気になって自分までまわってこない。
初めての場所で、家を離れるのが嫌いな息子。そして荷物のパッキングとか全然興味ないわ、寒い寒いカナダで雨が降っても決行のトレッキング用にレインコートとかそういうイレギュラーなものの準備、カナダドルの両替(意外とやっていない両替所が多かったので探した)、肌着や着替えなどもボロボロだからこの際買い換えるか、とかで急遽買い物に行ったりとバタバタして、自分の旅どころじゃなーーい!
予約まではばっちりできたものの、なかなかガイドブックも読み込めず、結局行く数日前にやっと本を開いた。
息子のカナダ研修も同日出発なので、息子の準備に気を取られていたら、あっという間に当日が来てしまった。ぼんやりマイペース息子がパスポートを忘れやしないか、現金多めに持たせているけど落としやしないか、ニューヨークでスマホをなくしたのでスマホ失くしたらどうしようなと心配は尽きない。
そんなこんなで息子のほうが気になって仕方なく、前日の夜に自分の準備を完成させるのを諦めた。
本当は一緒に家を出て、息子を成田に見送った後に自分は羽田に移動して・・・と考えていたのだが、出発数日前に「成田まで友達と行くから来なくていい」と言い出し、とりあえず友達との待ち合わせ場所まで見送ることに。
わたしは息子が行った日の深夜便。となると、息子を見送ってから時間あるじゃん。自分の準備は息子を見送って、家に帰ってからやろう・・・ってめっちゃ雑な旅になってるけど。
息子を見送り、GPSでちゃんと成田エクスプレスに乗ったことを確認してから自分の準備。息子はカナダでフル装備だったけど、自分は南国に行くので夏物を引っ張り出して準備。まぁ3日だし・・・とかなりテキトーに着替えを詰めて、空港までのバスの時間を調べて、、、でも深夜便だからあまり早く行ってもなぁ。と思っていたら、留守番の旦那が「晩飯食べてく?」というので、確かにまだ時間あるしな、と旦那作の炊き込みご飯をいただいてから家を出た。
さぁ、ここからひとり時間のはじまり!!!楽しむぞーー!!!
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