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乳がんの精密検査の結果。乳がんにはいくつかタイプがある。【乳がん体験談  6】

アトラクション気分の精密検査を経て、
いよいよわたしの乳がんの結果が出た。

わたしのがんタイプについて、医師との面談で知らされた。

それ以前のクリニックでの細胞診でも「真っ黒の黒」だったので
乳がんであることは受け入れていたが、改めて「乳がんです」という感じ。

ただし、乳がんとひとくちに言っても、いろんなタイプがあり、それによって勧められる治療法が違う。

いくつかの項目をチェックしてそれにより治療方針が変わってくる。

あくまで私が聞いて、自分で調べた範囲、しかも2016年時点の情報なので、参考程度にしてほしいが、わたしが直接経験したこと、本を読んでわかったことを書いておこうと思う。

乳がんの大きさ、転移の有無

まず、病理診断でチェックするのは

・がんの大きさ
・リンパ節転移の有無

だが、手術の規模や薦められる治療の内容が変わる。

それぞれの状況によって変わってくるが、
ざっくりと分けると、

がんが小さく、転移がないほど乳房温存手術の可能性が高くなり
がんが大きく、転移があるほど全摘手術や化学療法のおすすめ度が上がる

といった感じだ。

私の場合は、

大きさが2×2cm程度、
リンパ節転移2個

だった。

大きさ的にも場所的にも、乳房全摘コースをおすすめされ、

リンパ節転移がある時点で、リンパを経由して全身にがんのタネがまかれている可能性があるので、抗がん剤もおすすめコースに入っていた。



乳がんはざっくり4種類に分けられる


さらに、がんのタイプを分ける。

・女性ホルモンに感応するタイプかどうか
・特定のたんぱく質(Her2)に反応するタイプかどうか
・がんの顔つき
・がんの増殖の速さ

などである。

それによって、ざっくり4タイプに分けられる。

1.ルミナルA型
ホルモン受容体が陽性
HER2陰性
増殖の速さが遅め

このタイプが一番多いらしく、治療はホルモン治療がまず選択肢に入る。い。

2.ルミナルB型
ホルモン受容体が陽性
HER2陽性
増殖機能高め

このタイプはホルモン治療も、HER2に特化した分子標的薬も使え、抗がん剤も使えるので治療の幅が広い。

3.HER2型
ホルモン受容体が陰性
HER2陽性

この場合はホルモン治療を行わず、HER2に照準を当てた分子標的薬と抗がん剤を併用することが多い。

4.トリプルネガティブ
ホルモン受容体(2種類とも)が陰性
HER2陰性

ホルモン2種類、HER2、3種類すべてが陰性なので「トリプルネガティブ」と言われる。治療法は抗がん剤のみ。

参考文献:国立がん研究センターのがんの本(2013年刷版)

わたし自身の乳がんの結果は


ちなみにわたしは「トリプルネガティブ」だった。

悪性度が高いのが特徴で、以下の検査結果表をごらんのとおり、
がんの顔つきが「3」と極悪である。

こちらはあくまで細胞診の結果であって、
術後に組織をしっかり分析して最終結果が出るとのことだが
基本的にはこの検査の結果をもとに治療法を決めていくことになる。

画像1

エコーではこんな感じに映っていた。
ばっちり映っている。

画像2

わたしはまず、腫瘍の大きさと転移から全摘手術を薦められ、
その後の治療方針も、トリプルネガティブだったため、抗がん剤と放射線しか選択肢がなく、さらにリンパ転移もしていたため、強制ではないが「抗がん剤は絶対おすすめ」なコースだった。

手術自体は、帝王切開で経験していたのでなんとなく想像はついたし、全摘手術でおっぱいがなくなることに関しても、すでに出産して授乳し、お役目を終えたので抵抗は比較的少なかったと思う。

ただし抗がん剤は毛が抜けて吐き気がするという毒みたいなものを注入するとのことでかなり抵抗があった。

なので、ネットでもいろいろ調べたし、主治医の先生にも、その抗がん剤をすることで、しない場合とどれくらい変わるのかのデータなど、よくよく納得いくまで説明していただいた。

数字のデータは私自身がどうなるかということとは別だが、ある程度は確率論でものごとを決めていくしかない。

わたしのようなトリプルネガティブの場合は、ホルモン治療が効かないので抗がん剤以外の化学療法が今のところなく、しかも再発率も高めなので、わたしがグラフを見る限りではピンとこない数字だったが、医学的には抗がん剤をしたグループとしなかったグループの生存率を比較すると、わたしの場合は「ぜったいやったほうがいい状態」らしい。

生死にかかわることだ。まだ抗がん剤にも耐えられる年齢でもあるし、せっかく治療するのであればある程度徹底的にやってしまいたい。なので、悩んだ挙句、いちおうそのおすすめコースでやっていくことにした。

ここからまたひと波あり、抗がん剤を術前にやるか、術後にやるかと細かい話になってくるのだが、その話はまた次回にさせていただく。

なにか参考になる話があれば幸いだ。

今日もお読みくださりありがとうございます!

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